Parrot Disco|MacFan

プロダクト&リリース iなmono HARDWARE

鳥になって空を飛べる! 人類の夢が叶うドローン

Parrot Disco

文●小平 淳一

[ヘッドマウントディスプレイ付きドローン]Parrot Parrot Disco

漠然とした憧れが現実に

「鳥になって大空を飛び回れたら気持ちいいだろうな…」、そんなことを夢見たことが何度かあります。とはいえ、どこか遠くの高原でハンググライダー体験を申し込むのも面倒だし、漠然とした憧れのまま胸の奥に埋もれていたのです。しかし、先日「パロット・ディスコ(Parrot Disco)」登場のニュースを見て、夢がついに現実のものになるのでは?と胸を躍らせました。

固定翼タイプのこの製品は、ヘリタイプのドローンと違い、まさに鳥のように大空を滑空できるのが特徴。しかもHMD(ヘッドマウントディスプレイ)がセットになっていて、機体に取り付けられたカメラが映し出す映像をダイレクトに視界に送ることが可能です。「鳥の視界を満喫できるなんて気持ちいいに決まってる!」と思い、すぐさま飛びつきました。

 

2種類の方法でiPhoneを活用

本製品では、コントローラにiPhoneやiPadを装着してカメラの映像や各種インジケータを表示させながら操作するほか、iPhoneを使わずコントローラだけで操作することもできます。HMDは中にiPhoneを差し込んで使う仕組みで、コントローラとケーブルでつないで使用します。

 

 

徐々に体に馴染んでくる

まずは、HMDを使わずに専用コントローラでフライト。「未経験でもちゃんと飛ばせるかな…」という不安がありましたが、3軸ジャイロセンサをはじめ多彩なセンサ類を搭載しているため、おぼつかない操作でも失速して墜落するなんてことはありませんでした。

次はいよいよHMDの視界を体感してみます。国内ではHMDを使いながらのドローン操作は許可申請が必要なため(※)、友人に操作をお願いして僕はHMDの視界を楽しむことに専念。ダイナミックに視界が傾いたりするのは圧巻でしたが、自分が棒立ちのまま視界がめまぐるしく変わるためイマイチ現実味が足りません。

しかしこの感覚は、時間とともに少しずつ変わりはじめます。だんだんドローンの動きと自分の感覚がシンクロしていき、本物の鳥になったような、これまで味わったことのない快感を味わえるようになってきました。また、HMDを着けた自分を上空から見下ろすのも非常に不思議な体験でした。

注意点としては、飛ばすときには障害物や視界を遮る樹木などのない、かなり広いスペースを確保する必要があります。特に最初のうちは操作に慣れていないこともあり、サッカー場一面ぐらいの広さでは安心できません。十分なフィールドが確保できるかどうかを購入前にしっかり見極めておく必要があるでしょう。

※国内では、HMDを着けた本人がドローンを操縦する場合、事前に申請を行い、国土交通大臣の承認を得る必要があります。

 

フルHDカメラを搭載

1080pのフルHDカメラを搭載しているので、業務用途でも十分活躍するでしょう。コントローラでカメラの向きを変更することも可能です。

 

HMDで飛行に没入

HMDに投影されるストリーミング映像は少し粗めですが、没入感は十分。録画した映像はかなりクリアで、フレームレートも約30fpsと高く設定されています。

 

[SPEC]
【発売】Parrot 【価格】19万4400円 【Size】1150(W)×120(H)×580(D)mm 【URL】http://global.parrot.com/jp/

 

【その他スペック】
【重量】750g(本体) 【備考】翼幅:1150mm、素材:EPP(発泡ポリプロピレン)、カーボンチューブ、カメラ:フルHDフロントカメラ(1400万画素)、飛行速度:最大50マイル/h(約80km/h)、内蔵ストレージ:32GB、モーター:1280kv、サーボモーター:5V

 

 

私が紹介します!
小平 淳一

長野県在住のライター兼編集者。ラジコン飛行機の経験はゼロ。