2016.05.09
OS X10.11エルキャピタンでは、標準「メモ」ソフトの機能が強化された。そして、最新のOS Xアップデート10.11.4では、エバーノート形式のメモをインポートできる機能をサポート。もはや多くのライトユーザにとって、iOSデバイスとも連係できる「メモ」があれば、それで十分ではないだろうか。
メモに求める機能
挑発的なタイトルになってしまったが、筆者はエバーノートを初期から愛用しているし解説本を作成したこともある。ここでツールとしての優劣を語りたいわけではないが、エバーノートのほうがOS X標準の「メモ」より「高機能」であることは間違いない。
ところが、エバーノートがさまざまなユーザからの要望を取り入れて機能を増やしていくにつれ、自分自身の利用頻度がどんどん下がっていることに気がついた。使い込みが足りないとエバーノートのヘビーユーザの方々に叱られてしまいそうだが、こればかりは事実なので仕方がない。
保存したメモも再利用するのはサーバの設定などを確認するくらいで、WEBからのクリッピングなどは99%が現在では賞味期限切れになってしまった。あとから見返して思い出す内容も多いが、必要なときに調べ直すのであれば、その都度グーグル検索してもあまり変わりがないだろう。
その一方で、あまりにも機能がシンプル過ぎた標準「メモ」がOS Xエルキャピタンになってから、WEBリンクの貼り付けやチェックリストの作成、画像ファイルの添付など、各種のメディアデータを自在に取り扱えるようになり、使い勝手が大幅に向上した。当たり前だが標準ソフトなので、サファリやプレビューなどからのデータクリッピングも簡単で、iPhoneの「メモ」アプリとの連係も完璧だ。