テザリングの通信量を節約・把握する!|MacFan

レクチャー Macの媚薬

テザリングの通信量を節約・把握する!

文●栗原亮

ついテザリングを使い過ぎて通信速度制限に引っかかると追加料金がかかってしまい悔しいですよね。今回は、そんな事態を防止する対策方法を教えます!

規制中は実用に耐えなない

このところ地方出張が続いているため、iPhoneのインターネット共有機能のお世話になることが増えています。いわゆる「テザリング」ですね。大変便利な機能で非常に快適に使えるのですが、気になるのはキャリアの通信量制限です。プランによって異なりますが、一般的に月にデータ通信量が7GBを超えたり、3日で合計1GBを超えると通信速度が制限されたりします。

Macをインターネットにつなげると、アイクラウド(iCloud)との同期などバックグラウンドでさまざまな通信が行われているため、データ通信量の把握が困難になります。特に、最近のWEBサイトには先読みデータが読み込まれたり自動的に表示が更新されたりするところが多いので、いつの間にか上限に達してしまいます。レティナディスプレイのMacでは、サファリでWEBブラウズするだけでも相当なデータ量になります。筆者も月末まであと数日というタイミングで容量をオーバーしてしまい、追加のデータ通信量枠の購入を強いられました。規制中はiPhone単体のネットブラウズも厳しくなるほど遅くなるからです。

ソフトごとに通信制御できる

そのようなことがあって以来、ノマド作業や出張に使うMacBookでは必ず「トリップモード(TripMode)」を起動するようにしています。これは、データ通信するソフトを個別に指定して通信量を節約できるソフトです。メニューバーからどのソフトがどのくらいのデータを通信しているか一目でわかりますし、バックグラウンドで大きなデータを通信しようとしているソフトを一時的にブロックできます。アイクラウドやドロップボックスなどもかなりの通信量があるので、制限のないWi-Fiネットワークに接続できるまで制限をかけましょう。

また、データ通信量の表示を、最後のセッション/その日の合計/当月の合計から切り替えられますので、使い過ぎに注意できます。

ただし、正確な累計通信量は、ユーザやキャリアで締め日が異なるので最終的には各キャリアのサポートページにログインして確認してください。出かける前などのタイミングでトリップモードの記録と照らし合わせてみるとよいでしょう。

 

 

(1)月末近くに通信キャリアより通信量オーバーで低速にする通知が届きました。ソフトバンクの場合、追加データ1GBあたり1000円で通常速度に戻せますが、毎回悔しい思いをします。

 

(2)テザリング利用時に通信するソフトを個別に選択したり、通信量を確認したりできるのが「トリップモード(TripMode)」です。無料で7日間の試用ができます。

 

 

TripMode

【作者】TripMode
【価格】7ドル99セント
【URL】https://www.tripmode.ch

 

(3)メニューバーでオン/オフが切り替えられるほか、ソフトごとにテザリングで通信するかどうかを選択できます。バックグラウンドで大量のデータを送受信しているソフトは一時的にオフにしておくとよいでしょう。

 

(4)ソフトバンクの場合は「マイソフトバンク」に自分の携帯電話番号とパスワードでログインし、「当月の通信量」の「確認・変更する」をクリックします。通信プランによっては過去3日間の通信量も確認します。【URL】https://my.softbank.jp/

 

(5)「通信速度低速化までの残りデータ量」の項目を確認します。ただし、更新するタイミングによっては若干のズレが生じることもあります。

 

●auの場合

auお客さまサポート
【URL】https://cs.kddi.com

●ドコモの場合

My Docomo
【URL】https://www.nttdocomo.co.jp/charge/

(6)そのほかのキャリアの通信量確認のページです。それぞれ登録したIDとパスワードでログインすれば現在の残り通信量が確認できます。

 

 

【もっと媚薬】
通信量を確認するだけなら「Bandwidth+」( 【開発】Harold Chu 【価格】無料  【カテゴリ】Mac App Store>ユーティリティ)というソフトもあります。その日の通信量のほか、環境設定で測定開始日を指定できるので通信量把握の目安にはなります。