棋士が数学者になる時 千駄ヶ谷市場3
- 著作者名:先崎学
-
- 書籍:1,540円
- 四六判:224ページ
- ISBN:978-4-8399-4477-3
- 発売日:2013年05月23日
内容紹介
私は声を発した。
「詰んでただろ」
木村がきっと私を睨んだ。
「どこでですか」
「香を取るところ」
しばし木村の目が泳いだ。「どこですか」。
投了直後で興奮しており、図が頭の中で作れないのだ。
私はていねいに、先の変化を説明した。ふたりは同時に悲鳴のような声を出した。
(本文より)
特別な才能を持った選ばれた人間が、強いプレッシャーと戦い続けながら一手一手に魂を込め続ける棋士たちの日常。
高度な技術と強い執念がないまぜになった対局室には、今日も新しいドラマが生まれる。
先崎学が将棋そのものというテーマに真正面から挑んだ「千駄ヶ谷市場」シリーズ、ついに最終巻。
続きを読む
商品を選択する
フォーマット | 価格 | 備考 | |
---|---|---|---|
書籍 | 1,540円 |
備考
先崎学(せんざき・まなぶ)八段
青森県出身。米長邦雄永世棋聖門下。
棋戦優勝は2回。A級在位2期。
主な著書
「千駄ヶ谷市場」日本将棋連盟
「今宵、あの頃のバーで」日本将棋連盟
「山手線内回りのゲリラ 先崎学の浮いたり沈んだり」日本将棋連盟
「先ちゃんの囲碁放浪記 桂馬の両アタリ」NHK出版
「まわり将棋は技術だ 先崎学の浮いたり沈んだり2」文藝春秋
「やりなおしの将棋」岩波書店
「小博打のススメ」新潮社
「先崎学の浮いたり沈んだり」文藝春秋
「フフフの歩」講談社
「先ちゃんの順位戦泣き笑い熱局集」日本将棋連盟
「世界は右にまわる 将棋指しの優雅な日々」日本将棋連盟
「一葉の写真 若き勝負師の青春」講談社