【記事】詩歌一覧
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彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
人の名前と行為の記録が
靴のよこにおいてある
蛍光灯の下の未来から -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
鼻のきかない、雨の十二月に入る。
四十年前のユーミンの曲をうたう。
傘さして、なにか、それほど、やっぱり。 -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
何をさえぎる雨?
たぶん、明日への見通しだよ。
国分尼寺跡から府中街道の方へ出る -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
ギーギーという音をたてて
山を分解する
きみたちのきらいな -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
自分でないだれかに
きたない仕事をさせる「女性」からの手紙を破って
雨の中を歩く一日に入った -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
窓をあけると
ワックスのとけたような
海がせまってくる -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
街には出てみるものだ
むこうからキース・リチャードがふらふら歩いてくる
てれくさそうに手をふった -
彼女に会いに行く Selected Shorter Poems 1981~2013 vol.1 | 福間健二
天井の高い、がらんとした建物に裏口から入った
鳥をイメージさせる
ジョギングパンツの娘が
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