最近はヘッドの重さをアピールするドライバーが増えてきました。PINGのドライバーはどのモデルも「重ヘッド」を謳っていますし、ゼクシオはモデルチェンジでヘッドを6g重くしたと謳っています。弾道調整機能付きだと、テーラーメイドのR11s、R11Jはヘッドが重くなっています(メーカー側はアピールしてませんが)。その一方で、ヘッドを軽く作っているドライバーは、その「軽さ」を謳っているモデルは少数派です。軽いヘッドを謳い文句にしているのは長尺仕様の「eggバード」ぐらいです。
さて、このヘッド重量。
重ヘッドはその重さを強くアピールしているのに、軽ヘッドはその軽さを強くアピールしていない‥‥。理由として一番考えられるのは、インパクトは衝突現象だからでしょう。例えは悪いですが、信号で止まっている軽自動車に大型トラックが衝突すると、軽自動車は大きく弾き飛ばされます。逆に停止している大型トラックに軽自動車が衝突しても、大型トラックはほとんど動きません。この違いは、当たるものと当てられるものとの重さの関係によります。同じ速さで衝突した場合、衝突するものの重さが重いほど、当てられた物体は速い速度で押し出されます(光文社カッパブックス、ゴルフの科学、河村龍馬著 から引用)。