重心距離、重心深度について説明してきましたが、重心位置を考える上でもうひとつ重要なスペックがあります。それは重心の高さ。これから説明する重心の高さというのは、ヘッド内部に位置する重心の高さではありません。フェース面上の重心の高さ、すなはちスイートスポット位置のことです。なぜスイートスポット位置にこだわるのかと言うと、この位置が高いか低いかで、クラブ(ヘッド)の性能がガラッと変わってくるからです。
では重心の高さ(スイートスポット位置)は性能にどんな影響を及ぼすのか?
ドライバーやFW、ユーティリティといったウッド系クラブの場合、重心が高いほどスピンがかかりやすくなります。対して、重心が低くなるほどスピンがからりづらく(低スピン)、なります。まずはこの原則をしっかり覚えておいて下さい。かつては高重心の方が吹き上がらない(低スピン)と言われてましたが、これは間違いです。昔のドライバーの場合、高重心ドライバーの多くはリアルロフトが非常に少なく、ロフトが少ないことでスピンが少なかったのです。
では、なぜ重心が低いとスピンが減るのか?