ボクがゴルフ業界に入ったのは今から25年前。当時はパーシモンドライバーが全盛で、メタルが出始めでした。ヘッド体積は200CC未満です。
そして4半世紀経った現在、ドライバーは460CCと巨大になり、ヘッド素材はチタンが主流。素材、設計がガラリと変わりました。クラブは劇的に進化しました。パーシモンドライバーと460CCチタンを打ち比べると、飛距離差は30ヤード以上あるでしょう。
そしてクラブの進化に伴い、多くのゴルフ雑誌がクラブの特集記事を組んでいます。「慣性モーメント」「重心距離」「反発係数」などと言う専門用語も当たり前に使われるようになりました。この25年でクラブにクラブに対する情報量が劇的に増えています。
その一方でゴルフクラブを選ぶのが「非常に難しく」なっています。メーカーのカタログ、ゴルフ雑誌のクラブ特集を読むと、都合の良いデータは頻繁に出てきますが、都合の悪いデータはほとんど出てきません。このため、ゴルファーが一生懸命勉強すればするほど、クラブ選びの本質から外れた所で「クラブの良し悪し」をジャッジする危険性が高くなっているからです。