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Re;Union

【第12回】3,Kisaraz - (3)

2017.01.19 | 彩田眞里

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 市原会は大騒ぎになっていた。

 市原会事務所の十五畳程の和室で里見の報告を受け、幹部や上級の組員が皆、動揺している。

「まさか、陶組の仕業じゃねえのか?」

 スキンヘッドの男が言った。すると、そうだそうだと他の組員も騒ぎ始めた。

「既に陶組はサイタマの国政に頭を出しとるという噂もあるしな」

「くそぅ。合法戦法か、汚ねえぜ」

 騒ぎの中、全身シルクの黒いスーツを着た男が和室の襖をサッと開けた。が、皆気づかない。

「貴様らっ! 下らねえ噂ばかりしてると、チキンになっちまうぞ!」

 幹部や組員はハッと我に返り、シルクのスーツの男へ身体ごと向けた。

 沈黙。

「ははっ。下らぬ事で騒ぎ、申し訳ござんした!」

 幹部の一人が、土下座で謝った。

「東様、おかえりなさいっ!」

 若い組員達が土下座で挨拶する。

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