【第２回】わが子のやるべき仕事を手伝うな

２ わが子のやるべき仕事を手伝うな

 
子どもの宿題や作品を親や兄弟が手伝って、よいものにして学校に提出させることは、多くの家庭が知らず知らずのうちにやっていることでしょう。
しかし、このことほど子どもの成長を妨げ、子どもに人を欺く手段（詐術）を教える方法はありません。 「道に迷うことこそ、道を知ることだ」（アフリカのことわざ）とか「困難は人を賢くする」（イギリスのことわざ）といいます。 また「欠乏は機知を生む」（ヨーロッパのことわざ）ともいいます。
人に頼って育った子どもは自分の力をいっぱいに用いることを知らず、いつも人の力に頼って名誉を得ようと図ります。大人になってから行き詰まるのは、このように育てられた子どもなのです。