1 人をこき使う習慣をつけるな
世の中でもっとも不幸な人間、それは、何事も他人に頼って事をなそうという依頼心の強い人です。 裕福な家にこういう人間ができてしまうことが、まま、あるそうです。
最近は貧富の差があまりなくなりました。それなのに、この種の依頼心の強い子どもは少なくありません。 「若い小枝は矯ためられるが、老木は矯められない」(オランダのことわざ)といいます。
人を使う癖のある人間は老後に至って人に使われる運命に陥ります。子どものうちに直さないと、大人になってからではどうにもなりません。将来自立する人間に、わが子を育てる親こそほんとうの親なのです。