【第6回】エクソシスト介護士
2016.02.22 | 逢恋
凶
夜勤が終わり、僕と玲子先輩はお昼を一緒に食べようとガストにいた。
朝9時に勤務が終わるので、モーニングセットがお昼代わりだ。
仕事帰りの一杯が朝のコーヒーというわけ。ホッとするひと時だ。
だが今日はそうも言っていられない。
あの亡霊が何者で、これからどうすればいいか対策をたてなければならない。
「いったいあれは……。なんですか」
僕はドリンクバーの黒豆茶を飲みながら尋ねた。
「わからない。子供の幽霊にしては念が強すぎるわ」