【第10回】昭和31年(1956) | マイナビブックス

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昭和流行語グラフィティ 第二巻

【第10回】昭和31年(1956)

2016.03.16 | 現代言語セミナー

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昭和31年(1956)

7月に出された経済白書が「もはや戦後ではない」と宣したこの年、石原慎太郎が「太陽の季節」で第34回芥川賞を受賞、作品に現れる若者の生態は人々に戦後は終ったの観を深く与えた。年末には国連加盟を果たし、日本もようやく国際社会の一員となった。

 

太陽族

石原慎太郎の芥川賞受賞作品『太陽の季節』、そして、その映画化で、一躍「太陽族」は流行語となって定着した。
戦後の無軌道な若者のことを、それ以前は“アプレ”と称していたのだが、「太陽族」の出現によってパラダイム・チェンジされることになった。また「太陽族」と共に出現した戦後の大スター石原裕次郎が誕生したことも特筆されるべきことである。

 

慎太郎刈り

石原慎太郎の髪型。
GI風の短髪で、少し長めにして前へ垂らすヘアスタイル。

 

ドライ・ウェット

太陽族の出現とともに、若者の割り切ったものの考え方や行動を「ドライ」といい、反対に情緒的な態度を「ウェット」というのが流行した。

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