【第10回】昭和10年(1935) | マイナビブックス

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昭和流行語グラフィティ 第一巻

【第10回】昭和10年(1935)

2016.03.16 | 現代言語セミナー

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昭和10年(1935)

美濃部達吉の「天皇機関説」問題で大揺れに揺れた年で、軍部の突き上げにより、政府は「主権は天皇にあり」との声明を二度も発した。この年のヒーローは東京・渋谷の忠犬ハチ公と“暁の超特急”吉岡隆徳だった。

 

ワンサ・ガール

映画や演劇で端役しかもらえない女優を、わんさと出て来て、誰が誰なのかもわからないということから「ワンサ・ガール」と呼んだ。

 

喫茶店

酒類を扱わないカフェの呼び名として、「喫茶店」の名が定着。その中でも、レコード音楽を聞かせる専門店は“純喫茶”といった。

 

ハイキング

都市近郊の自然を歩くことが庶民のレジャーとして流行。これに目をつけた私鉄各社が「空高くハイキング」「さっそうとハイキング」などを謳い文句に乗客を誘致した。

 

芥川賞・直木賞

文藝春秋社の創立者・菊池寛は、友人であった芥川龍之介、直木三十五にちなみ、芥川賞、直木賞を創設。純文学の新人作家の優秀作に芥川賞を、大衆文芸作に直木賞を与えるものとし、新人の発掘と育成をねらった。
第1回授賞作は、芥川賞・石川達三『蒼眠』、直木賞・川口松太郎『鶴八鶴次郎』であった。
以後、この二賞は新人作家の登竜門として権威づけられ、現在に至る。

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