日本人の感じる歴史ロマンの一つに、埋蔵金がある。
一説によると、いわゆる金銀小判ザックザクの「黄金伝説」と称するものは、全国で170にも及ぶと言う。
これらは、戦国武将の軍資金という定番をはじめ、各地の長者の遺産や海賊の財宝、寺社の蓄財など、さまざまな形で現代に語り継がれている。
中でも多いのは、落城に伴う埋蔵金の話だろう。
そうした落城時にどこかに隠された財宝は、いつの日か、お家復興の悲願が叶う日のために掘り戻される必要があるため、その隠し場所を示す暗号が伝えられるものだ。