学者というものは、時として、とんでもないことを真剣に主張するものだ。
その一例が、東京帝国大学(現東京大学)に東京人類学会を設立した坪井正五郎博士が唱えた「石器時代の日本人の祖先は、コロボックル(蕗の下にいる小人)」という説である。
博士の主張の裏づけとなったのは、明治20年に吉見百穴の発掘調査であり、骨、玉類、金属器、土器などが掘り出されたことから、この横穴群を土蜘蛛(コロボックル人)の住居跡と断定した。
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学者というものは、時として、とんでもないことを真剣に主張するものだ。
その一例が、東京帝国大学(現東京大学)に東京人類学会を設立した坪井正五郎博士が唱えた「石器時代の日本人の祖先は、コロボックル(蕗の下にいる小人)」という説である。
博士の主張の裏づけとなったのは、明治20年に吉見百穴の発掘調査であり、骨、玉類、金属器、土器などが掘り出されたことから、この横穴群を土蜘蛛(コロボックル人)の住居跡と断定した。