【第5回】観光島の光と影――心に残るグアムの女性たち―― (3) | マイナビブックス

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旅行小説「旅は一期一会」

【第5回】観光島の光と影――心に残るグアムの女性たち―― (3)

2016.02.01 | 武山博

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 このツアーの目玉、タロホホ峡谷は土産物屋から二十分ほど進んだ先にある。

 峡谷ヘバスは入れないので、ケーブルカーの発着所で全員降りることに……。この広場でイノシシの親子の出迎えを受けた。十頭ほどもいただろうか、すっかり人に馴れており、〝瓜坊〟といわれる仔イノシシが可愛かった。

 ケーブルカーは四人乗りのゴンドラが五メートルほどの間隔でぶら下がっており、谷底から上ってきて乗り場で客を入れ替えると再び下って行く。この時、同時に谷底の乗り場でも同じことが行われる。山頂と、谷底の間を十六人の客が順番に行き来するので、大勢の観光客が押し寄せるとなかなか行列が進まない。

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