このツアーの目玉、タロホホ峡谷は土産物屋から二十分ほど進んだ先にある。
峡谷ヘバスは入れないので、ケーブルカーの発着所で全員降りることに……。この広場でイノシシの親子の出迎えを受けた。十頭ほどもいただろうか、すっかり人に馴れており、〝瓜坊〟といわれる仔イノシシが可愛かった。
ケーブルカーは四人乗りのゴンドラが五メートルほどの間隔でぶら下がっており、谷底から上ってきて乗り場で客を入れ替えると再び下って行く。この時、同時に谷底の乗り場でも同じことが行われる。山頂と、谷底の間を十六人の客が順番に行き来するので、大勢の観光客が押し寄せるとなかなか行列が進まない。