内弁慶
ゴルフにおいて自信ほど強い武器はない。
それも、妄信的な自信ほど強いものはない。
私のゴルフは、振り返ってみると根拠のない自信に支えられて来たとしみじみ思う。
何と言っても初心者の苦しみを知らなかった。初めて自分のクラブをもらった翌朝に、プロゴルファーの所に言われたままに行き、7番アイアンを持たされ、グリップを習い、1球目はチョロ、頭を動かさないことを指摘され、2球目はスライス、太ももを踏ん張るように言われて、3球目はきれいな弾道で137メートル(昭和50年代の一時期、日本でもゴルフの表示をメートル法にする動きがあり、練習場などは軒並みメートル表示なり、コースも結構メートル表示になっていた)の看板に当たりそうになった瞬間から、根本的な打ち方で悩んだことはなかったからだ。