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ある情景
夕陽が沈んで、空に点在している雲という雲が燃えたような色になった。
６歳の誕生日を迎えたばかりの甥っ子は、こんなに怖いのは初めて見た、と緊張した面持ちで呟いた。都会育ちの彼からすれば、自然の中でこれから訪れる闇を連想させる夕陽は恐怖の対象だったのかも知れない。
４つ違いの弟は、夕焼けの空の下に広がるコースを見て、このホールはこんなに影が出来るほど凹凸があるんだね、と私を見た。そして、ゴルフしてぇなぁ、と小さな声で言った。
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