笑う角には福来たる
高校生の頃からたった一人で出掛けていき、知らない大人の中でもゴルフをしてきた。ゴルフは大人や子供だからという差別をしない。それは、甘えも奢りも許さない厳しい側面でもあるが、私にとっては人間として認められているようで快適なことだった。
私の親族は非常に古いタイプのゴルファーだったので、静寂の中で儀式のようなゴルフをすることが当たり前だった(今振り返れば、幼い私の教育として意図的にそう強調していたと感じるが)。しかし、訳の分からないボンボンの高校生を受け入れてくれる大人たちのゴルフは全く違った。酸いも甘いも全て人間の本能剥き出しで楽しむことが如何に面白いかを実戦的に指導してくれた。