教員になっても鉄道のことを好きにはかわりがない。むしろ毎日乗っていた車掌時代とはちがってあまり鉄道に乗らなくなってからは、よけいに鉄道への愛着がわいてきた。
教育学を勉強して子どもの一人ひとりの特長を見つけるようになってから、鉄道のどの路線にもいろいろ特長があることがわかった。教員になってからしばらくして国鉄からJRになった。各会社の特長も見えてきたのでよけいに魅力がアップした。
何年かかってもいいから、JR全線乗りつくしの旅を考えた。ただ乗りつくだけではつまらないので、その路線に乗ったら必ずその特長を見つけ、ノートに書いて行くことにした。私の場合は、片道だけでは特長が半分しか見つからないと考え、往復しないといけないことにした。それでも見つからなければもう一度乗って、どこか特長がありそうな駅で降りてみるのである。特長が見つからなければちがう路線に乗ることはできないのである。