◆第1章:「英語の筋肉を鍛える」とは
英語の筋肉を鍛える。この言葉を聞いて、どのようなイメージを持たれたでしょうか?どこの筋肉?本当に筋トレをするの?筋肉ばかりではなく頭の方も鍛えないと……。
この章では「英語の筋肉を鍛える」に込められたメッセージについて述べてみようと思います。
【1】筋肉チェック!
ではここで、発音する時に口、舌、喉、手、腹筋をどのように使っているのかを確認します。名付けて「筋肉チェック!」。子供だましだ、なんて言わずに、少しの間お付き合いください。
◇Check 1:口
口を軽く閉じ、「アー」と言いながら、少しずつ口を大きく開け、またゆっくり閉じる。できるだけ舌は動かさない。これを繰り返す。「アーウーアーウー」と音が変わる。
これで口の開け方によって、音が変化していくのが確認できます。
◇Check 2:舌
口を大きく開けたままにする。舌先を少しずつ内側に丸めてから、また元に戻していく。同時に「アー」と声を出し続ける。これで舌の動かし方によって「アー」の音色が変化するのがわかる。
当たり前ですが、発音には、舌の動きも関わっています。
◇Check 3:喉
喉に人差し指と親指を軽く当てる。その状態のまま、熱い飲み物を冷ますように「フー」と言う。その後で、ブザーの音をまねて「ブー」。「ブー」の時に喉(声帯)が震えているのが指先から伝わってくる。