●岩間CC
主催コンペを開催する予定のコースへの問い合わせが多いので、今回は現在の第一候補の岩間CCを取り上げることにする。
このコースには過去に色々と不幸な歴史がコースとは関係のないところであったが、それはコースには直接関係のない話なので省略する。
このコースはジャンボ尾崎が設計監修したことを売り物にしていた。ジャンボ尾崎が設計したコースについての賛否は、別の機会に譲ることとするが、高麗とベントの2グリーン、山の斜面を利用したゴルフ場としては評価されるポイントがあるコースである。
これはあくまでも推測だが、バブル時に作られたコースはグリーンを1グリーンにすることが一流の条件だと言われていたことへの挑戦であるように思えるのだ。名物ホールといわれる15番パー4はフェアウェイが左右に分かれるという面白い構造を持っている(この他にもフェアウェイが分かれているホールはある)。攻略ルートを2つ持っていることで、2グリーンという不利をプラスに変えていく意図であると思われる。
また、どのホールも第1打のポジションが明確に決められている点は筋が通っていて面白い。ティショットが正確に打てなければ、このコースでの良いスコアは難しい。特にパー3は距離と方向の両立を求められるので、正確なジャッジと技術を試す場となっている。
全体としては適度な距離のパー5、長いパー4、短いパー4、長いパー3、短いパー3とバランス良く配置されていて、全てのクラブを使用して攻略するという基本は楽しむことが出来る。コンディションも悪くはないので、出来れば、ベントと高麗の両方にチャレンジすることをオススメする(ベントが本グリーン)。
残念な点としては、アウト・インとも上がりの3ホールが比較的やさしいホールが続くので、スコアメイクが出来る上級者にはまとめやすいという点である。個人的な趣味としては、上がりホールが難しいコースの方がやり甲斐があって好きだが、これについては趣向の問題、マイナスとは言えない。
風の抜ける道にコースがあるようで、少しの風でもコース内ではかなり重く感じる。初めて回るライバルに勝つには、これがポイントになるのでは。
最近では二人でプレーさせてくれる日もあるようで、夫婦(?)でゴルフを楽しんでいるシーンを見ることができる。このことからも分かるように、女性がプレーしても楽しめるコースであることは間違いない。バブルが残した遺産の一つで、女性の施設が充実していることも忘れていけないプラスである。
現在、主催コンペのプレー費の交渉中であるが、決定したら、このコーナーにて更に詳細な情報を掲載することを約束する。
(2000年2月22日)