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新刊「わかる!勝てる!!急戦矢倉」 ~脅威!右四間飛車 居玉での速攻~

2015.02.26 | 藤原 哲

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みなさんこんにちは。編集部の藤原です。
前回に引き続き「わかる!勝てる!!急戦矢倉」の紹介をします。

新刊案内「わかる!勝てる!!急戦矢倉」 ~急戦矢倉が指されるようになった理由~



今回は右四間飛車
右四間飛車というと振り飛車に対する戦法のイメージしかない私(振り飛車党)ですが、もちろん矢倉においても優秀な戦法です。なんせ6筋に利きを集中させて攻めるので破壊力は抜群。
相手が受け方を知らないとあっという間に攻めが決まる魅力があります。




図はいきなり仕掛けてきた局面。玉も囲わず、まだ桂も参加していないこの場面での仕掛けということでいろいろ将棋のセオリーに反しているようですが、なかなかこれが厄介な攻め。
例えば図から自然に▲6五同歩と取ると、△8八角成▲同金△6五銀で一遍に不利になります。というわけで先手も取らずに▲6七金右と受け、以下△6六歩▲同銀△6五歩と進み次の局面。



銀の逃げ場所は4ヵ所ありますが、正解は一つだけ。さて唯一の逃げ場所はどこでしょう?












正解は強く出る▲5五銀。上に書かれているようにそれ以外の場所に逃げると先手が悪くなってしまいます(上の図で少し間違いがありますが発売までには修正いたします)。▲5五銀には後手も△4二金と一呼吸おいてから△5四歩と再度決戦を挑んできます。



△5四歩には先手も負けじと▲同歩と取り返し、以下お互いに攻め合った局面が下の図。




▲8三角と打った上の局面では、後手から△6七歩成や△7八角成など手段はあるものの、際どいながら先手が良いようです。ただここまで見てきた通り途中いくつも落とし穴が潜んでいて、先手が知らないとすぐに後手が良くなりそうです。

それにしても序盤からこんな怖い変化があるとは・・・右四間飛車恐るべし。
今回紹介しきれなかった変化でも後手が良くなる順がたくさん載っていますので、矢倉党必見の一冊となっております。お楽しみに。