ユーザーとの距離を縮めた『エックスサーバー』|WD ONLINE

WD Online

特別企画 [PR]

ユーザーとの距離を縮めた『エックスサーバー』 導入後発を逆手にとって、遊び心あふれる[フォント総選挙]を実施!

2003年から共有レンタルサーバーサービスを開始し、社名を冠した〈Xserver〉をはじめ、ビジネス向けの〈シックスコア〉やWordPressに特化した〈wpX〉など、業界トップクラスの大規模ホスティングサービスを提供している『エックスサーバー』さん。同社では2017年6月、すべてのレンタルサーバーにおいてモリサワのTypeSquareが利用できるサービスを開始しました。

 

Webフォント導入のきっかけからTypeSquareの活用方法まで、同社のサービスについて、ユーザーからの問い合わせに対応するカスタマーサポート課 課長を務める堀江圭介さんと、自社サービスのサイトや販促物の制作といったPRツールを手掛ける開発部デザイン課 課長の日下部祐さんにお話を聞いてきました。(以下、敬称略)

カスタマーサポート課 課長の堀江圭介さん(左)と開発部デザイン課 課長の日下部祐さん(右)

 

全サービスで一気にWebフォントを導入

― 個人向けや法人向けなどを問わず、すべてのレンタルサーバーで、追加料金なしでWebフォントが利用できるサービスを始められました。最初からすべてのサービスにおいて、無料で使える機能として導入したのはなぜですか?

堀江「“最高を提供する”というのが当社の企業理念。Webフォントを提供する上で、導入時の費用と手間を省くことがユーザーにとって最も価値があることだと考えたためです。また、すでに他社が同様のWebフォントサービスを導入していたこともあって、お客様から『エックスサーバーでは使えないのか?』というお問い合わせをいただいており、直接的な顧客からの声も全サービスでの導入を決定した理由のひとつになりました」

日下部「これまではサーバーの高速化や安定化、セキュリティの強化などを中心に開発を行ってきましたが、お客様が運用するサイトに直接手を加えるような機能は持っていませんでした。Webフォントの導入が、これまでとは違った側面からのサービスだったので、私たちが築いてきた価値と反することなくサービスとして提供できるのかを社内で検討しました」

堀江「社内では当初、導入することでパフォーマンスが落ちるのではないかという懸念もありましたが、使用する文字データのみをダウンロードしてくるスタイルであることを説明したら全員が納得してくれました。モリサワさんの知名度もあって、スムーズに話が通ったと感じています」

日下部「ユーザーは多機能性を求めていますが、同時に手軽に利用できることも求めています。いくら機能が優れていても、複雑な仕組みだと使ってもらえません。その点で、WordPressのプラグインで簡単に利用できるのも喜ばれているポイントだと思います。限られたユーザーにしか使ってもらえないサービスでは価値がないのではないかという意見も出ましたが、サービス開始以降、想定よりも多くの方に使っていただけたので安心しました。もっと多くのユーザーに使っていただきたいので、告知活動にも力を入れていきたいと考えています」

堀江「SNSにおいてユーザーの反響が大きかったので、そうしたルートからも積極的にアピールしていきたいですね」

「“最高を提供する”という社の理念から導入を決めました」と語る堀江さん(左)。「サービス開始以降、想定よりも多くの方に使っていただけたので安心しました」と日下部さん(右)

 

後発だったからこそ実現した[みんなの推しフォント総選挙]

― SNSといえば、サービス導入に合わせて、Twitterで[みんなの推しフォント総選挙]を実施し、話題になりました。提供Webフォント30書体のうち3書体をユーザーの投票で決めようという発想はとても斬新なものでした。そのアイデアはどうやって生まれたのですか?

堀江「Webフォントの導入に関しては後発となっていたので、ただ導入しただけではインパクトが弱いと悩んでいました。また、具体的な提供フォント30書体を選定するに際しては、当社のカスタマーファーストの理念もあり、果たしてすべてを自分たちだけで選んでしまっていいのかという思いもありました。そんな時、選挙でユーザーに使いたいフォントを選んでもらえばいいのでは、とスタッフの一人が発言したことがきっかけでした」

日下部「ライトユーザーにもWebフォントを知っていただき、さらに価値のあるサービスにしたかったので、ユーザーの使いたいものを素直に取り入れたいと思いました。遊び心あるイベントを行えたことで、エックスサーバーでWebフォントが使えるというインパクトを残せたと感じています」

― [総選挙]は、21書体の候補の中から『ベーシック書体』と『バラエティ書体』を1つずつ選ぶというものでした。専用のWebサイトでは、「やわらかい印象のゴシック体!」(ナウ-GM)や「サイトに明るさを与えてくれる書体!」(サン-M)など、それぞれのフォントにキャッチコピーを付けていました。フォントの名前は認知度が低いのですが、こうした説明があったことで、各書体の個性が非常に分かりやすかったと感じました。

日下部「1か月にわたる選挙の結果、ベーシック書体部門では『中ゴシックBBB』が、バラエティ書体部門では『すずむし』と『新丸ゴR』が当選しました。使い勝手のよいフォントが選ばれた印象ですね」

[総選挙]の結果、僅差で決まった3書体

― ユーザーを巻き込む戦略がヒットしたことで、『エックスサーバー』さんとユーザーの距離が近くなり、イメージアップに繋がったのでは?

日下部「ユーザーからは『こんなにフォントがあるとは知らなかった』『楽しかった』という声をたくさんいただきました。またユーザー以外でも、[総選挙]をきっかけに弊社のサービスに興味を持っていただける方が大勢いらっしゃり、PR活動にも繋がりました。Webフォントサービスが後発だったからこそできた企画で、大成功だったと思います」

堀江「当社がこれまで行ってきたサーバーの高速化や安定性強化も、ユーザーの声を受けて、サービスに反映していったものです。今回も[総選挙]を通して、弊社のそうした姿勢が表現できたと思っています」

日下部「[総選挙]後、“Web フォント”を検索ワードとした検索順位が上がってきており、弊社のサイトへのアクセスが増えました。チャネルが増え、新しい人に注目していただいていることを実感しています」

ビジュアルを多用し、Webフォント使用後のイメージを分かりやすく説明している

 

どこよりも分かりやすくWebフォントの魅力を紹介

― Webフォントの導入について、後発だからこそ工夫された点はありましたか?

堀江「Webフォントサービスを詳しくご案内するページを制作しました。TypeSquareのブログなども参考に、Webフォントとは何なのかという説明から、メリットや活用イメージ、使うことで広がる表現など、ビジュアルをふんだんに使って具体例を挙げるよう工夫しました。すでに導入されていた一般企業様の事例も参考にさせていただきました」

― すごく分かりやすくまとめていただき、逆に参考にさせていただくことがあるほどです。

日下部「このご案内ページは社内で制作したのですが、ほかの仕事よりレイアウトの仕上がりが早いし、レスポンスも良かったんです」

堀江「デザイナーたちの“情熱”を感じました(笑)」

日下部「社内のデザイナーが持っていた“熱”は、ユーザーの中にもあるはずだと感じました。だからこそ、よりいいものをお届けしたいという気持ちに会社全体がなったのだと思います」

― Webフォントのリリース前後で社内の変化はありましたか?

堀江「実は弊社は新しいサービスを当日発表することが多いんです。Webフォント導入は2017年6月22日でしたが、これも同様に、前もって告知することなく、リリースを行いました」

日下部「するとリリースの直後にさっそくWebフォントを使ってくださったユーザーも多くいらっしゃいました。突然のリリースにも関わらず、すぐに利用される方が多かったことで、社内のテンションも高まりましたね」

堀江「社内の雰囲気は確かに変わりました。昨年くらいからカンファレンスに出展したり協賛したりすることが多くなり、社としての露出を増やし始めています。その場においても、Webフォントに関する質問を多くいただくようになり、手ごたえを感じています。今回のWebフォント導入は、デザイン的な面からユーザーのWebサイト運営をサポートする内容でした。今後もそうした方向からのサービスを厚くしていきたいですね」

― Webフォント導入に伴い、[みんなの推しフォント総選挙]を行って、他社との差別化のみならず、ユーザーとの距離を縮めることに成功した〈エックスサーバー〉さん。これからも遊び心あふれる企画を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

 

もっと詳しく→TypeSquare Blog

企画協力:株式会社モリサワ