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プロモーションの舞台裏 Web Designing 2018年4月号

国内初?! なぜ業界特化型CMS「C-RHP」が画期的なのか?

「C-RHP」とは、トヨタ自動車販売会社向けに開発されたCMSで、50社近くが導入し、約1,000店舗が利用する。従来のCMSの概念を完全に覆すC-RHPについて、企画と開発を手がけたベースメントファクトリープロダクションに「なぜすごいのか?」を聞いた。

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C-RHP
□企画/制作:(株)ベースメントファクトリープロダクション
□販売代理:(株)デルフィス

 

「サービス提供」を具現化したCMS

「C-RHP」は、トヨタ自動車販売会社向けに特化したコンテンツマネージメントシステム(CMS)のこと。特定の業界向けCMSとだけ聞けば、「自分には無関係」「便利なCMSの一種」としか思わないなら誤解だ。C-RHPは従来のCMSとは完全に一線を画した「サービスの提供を具現化した仕組み」である。それほどの企画と開発を、なぜベースメントファクトリープロダクション(以下ベースメント)が担えたのか?

ベースメントは2003年からトヨタ自動車のデジタル施策を手がけてきた。さらに2012年は東京カローラ、2015年はカローラ横浜といった販売会社からのWebサイトも構築。その後、全国各地の販売会社からサイト構築依頼が寄せられた(01)。

「メーカー側、販売会社側双方の事案を手がけて、両者のニーズを熟知する弊社への依頼は嬉しい反面、すべてに対応できない葛藤がありました。販売会社向けのCMSを開発すれば、効率的に全国各地の販売会社サイトの底上げに微力ながら寄与できます」(佐々木浩一郎さん)

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サンプルイメージ
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トヨタ東京カローラ
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トヨタカローラ横浜

01 C-RHPで構築したWebサイト
2016年1月からプロジェクトがスタート。同年11月完成までに全国のカローラ販売会社から参加を募りながら開発が進行した。全国のトヨペット販売会社にはC-RHPを横展開した「P-RHP」が提供された。導入販売会社は、すべてあわせて48社、利用店舗は1.070店(2018年1月現在)

 

従来のCMSの概念を一掃!

早速、長年のトヨタ案件でベースメントと気脈が通じ、当時関東地区の販売会社を統括していたトヨタ自動車(株)の平野義孝さんへ相談。実は平野さん自身が、全国各地の販売会社サイトがインターネット上の見込み顧客の動きとマッチしていないことに問題意識を持っていた。平野さんの協力のもと、作業工数の低減とデジタルマーケティングへの寄与が見込めるCMSの導入構想に基づき、全国の販売会社側にベースメントが働きかけられる機会を得る。販売会社は独立採算制を敷くため、自らの販売会社サイトを充実化できるかどうかは、直接的な課題だ。

ベースメントは全国を駆け巡り、各地の販売会社に足を運んでは、現場で必要とされるCMSについて、調査とヒアリングを敢行。Webやデジタルが「よくわからない」担当者でも、迷わず使いこなせるように、過去に手がけたCMS開発の知見も加えて、自動車販売会社に特化した究極的なCMSのあり方を模索していった(02)。

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02 一括管理と個別問い合わせの両方に対応
このCMSの白眉の一つが「事務局」の存在。事務局が全販売会社に共通する新車情報などを一括管理し、CMSとして仕組み化。事務局の問い合わせ窓口は、微に入り細に入りの対応に向けて専任制を導入し、各販売会社のフォローにも傾注する

「全国共通の公式情報は事務局で管理して、各販売会社は独自のコンテンツづくりに専念できる仕組みを考えました。各販売会社からの不明点は、いつでも事務局が受け付けるようにもしました。もちろん、テンプレートやカラーバリエーションを選ぶだけで、誰でも高品質なサイトが構築できるようにもしてあります」(北村 健さん)

 

これなら、誰でも簡単に操作できる?!

では、デジタル周辺の操作に疎いユーザーでも操作しやすい管理画面とは? そこで、ユーザーが直感的な(見たままの)操作が可能なように、同一画面で編集とプレビューが確認できる「リアルタイムプレビュー」を実現し、レスポンシブWebデザインに対応。完成度が高い7テンプレートとカラーバリエーション(4色)も実装し、誰でも一定以上の品質と、オリジナル性も担保できる仕組みをつくり上げた(03)。

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管理画面
編集画面と編集後のプレビューを1画面に収めた「リアルタイムプレビュー」を採用
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テンプレート選択
7種類×4色=28パターンを用意。すべてレスポンシブWebデザインを採用

03 「誰でも使いやすい」を実現した開発力
管理画面は、メニュー:編集:プレビュー=1:3:6という比率で分けて、同一画面内に左側に編集画面、右側にプレビューを表示する「リアルタイムプレビュー」画面を採用。そのほか、デジタルに慣れないユーザーでも使いやすくなるための機能を数多く実装する

「心がけたのは、現場で本当に必要とされる機能の実装です。過去に弊社で開発してきた数々のCMS、テンプレート開発の知見も活きて、スピード感のある開発にもつなげました」(大畑僚樹さん)

さらにC-RHPを際立たせているのが「事務局」の存在。共通した情報コントロールを担うほか、C-RHP利用者の問い合わせ窓口としても機能する。

従来のコールセンターと一線を画しているのが、自社で事務局を立ち上げて、専任制を敷いたこと。“販売会社Aには事務局員Zが担当”と専任制にして、よりきめの細かい対応を可能に。C-RHPユーザーの不安や不満、懸念があれば事務局経由で解消できる体制が整っていることも、これまで大きな問題なく継続的に運用できている一因です」(大西明日香さん)

 

盤石なサービスだから横展開が成立

以上、ここまでに触れてきた特徴は一部でしかない。他にも、効果測定に不慣れな利用者でも読み解ける、主要な指標に基づくレポート機能を別途提供したり、と隙がない。それらを可能にしたのは、ベースメントがCMSという姿を通じて「サービス」の提供を目指すからだ。事実、現在進行形でSEOはじめ技術トレンドに合わせたアップデートにも対応するのは、そのためだ。月額利用料で得た積立金を、こうした改修費用にまわしている。

完成品を渡して終わりという考え方ではないからこそ、事務局の問い合わせ窓口をアウトソーシングせず、ベースメントは自前で立ち上げている。WD読者層の中小企業のWeb担当者や個人事業主にとっては、C-RHPの開発思想、設計哲学にこそ学びを得たいところだ。C-RHPの根本に底流する、利用者/エンドユーザーへの徹底した「サービス提供」という姿勢を貫き開発しきったことが、全国展開などの事業に対して横展開が可能となるビッグビジネスの喚起につながるのだ。愚直に、顧客と真摯に向き合った先にだけ、大きな成果への萌芽が潜んでいる(04)。

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04 他業態に横展開が可能
オフィシャルな情報を管理しながら各店舗の独自性も反映できる仕組みばかりが強みではない。Webトレンドなどのアップデートにも対応することは、既製品(モノ)ではなく、サービスというコト提供の実践だ
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