2017.08.18
特別企画 [PR] Web Designing 2017年10月号
クラスメイトとの学びが、チームの仕事に活きる わたしたちのターニングポイント
比較サイトなどの自社サービスを運営する(株)ウェブクルーでフロントエンドエンジニアとして働く福田舞さんが、Webの仕事を志したのはいまからおよそ5年前、音楽学校の運営スタッフとして働いていた頃のことだった。「手に職をつけたい」と心を決めた彼女は、知識と技術を身につけるべく行動を起こした。
Photo 黒田彰
生きていく術を探して
「いつの頃からか、自分の将来について考えるようになったんです。このままでいいのかな、と」
いまからおよそ5年前のこと。当時音楽学校で運営スタッフとして働いていた福田舞さんは、ある不安を感じていたという。
「いつか結婚や出産をしても仕事を続けられるのだろうかと考えるうちに、私には生きていく術が何もないな、と不安になってきたんです」
福田さんが働いていたのは、プロを目指す人たちが通う学校。未来を真っ直ぐに見据える彼らから、刺激を受けた。「私も手に職をつけておきたい」
そう考えた福田さんの頭に浮かんだのは「Web制作」だった。学校の運営業務で簡単なサイト更新を担当して以来、興味を抱いていたのだ。
「HTMLファイルをPCのメモ帳アプリで開いて、指定された部分を書き換えていただけでしたけど、知識が増えるとできることが広がっていくのが楽しそうだなと感じていたんです」
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東京デザインプレックス研究所の授業では、クライアントと制作会社とに分かれ、チームでどう案件を進めるのかを体験することもあった。提案書の作成や金額の交渉を行うなど、実践的な内容だ。その経験はいまも役立っている
仲間とともに身につけたもの
Web制作を学ぶことを決心した福田さんは、会社に辞表を出し、東京デザインプレックス研究所のWebクリエイティブ専攻に入学した。3カ月間、集中的にWeb制作を学ぶコースだ。なぜその学校を選んだのだろうか。
「理由の一つは、講師の先生方がみな、現役のWebクリエイターだということ。現場で活躍するために必要な知識はやはり、現場にいる方から教わるのがいいだろうと考えました」
もう一つ重視したのが、この学校がクラス制を採用していること。
「個々で学ぶスタイルの授業をしている学校が多いなか、東京デザインプレックス研究所にはクラスがあって、みんなで課題に取り組む授業もあったんです。私は周囲の熱意に感化されるタイプだから、仲間がいる方が合っているだろうと思いました」
授業が始まってみると、クラスメイトの存在は予想以上に大きなものだった。
「同じスタートラインに立っていたはずなのに、あっという間に先に進んでいく人、自分らしく授業を消化している人、粘り強く取り組む人…。彼らに刺激を受けているうちに、どんどんとのめり込んでいったんです」
前のめりになったことで見えてきたのは、Web制作の面白さだった。
「覚えることが多くて大変だったのですが、そのぶん新しい発見があって。気がつくと、『マークアップは天職かも』と思うくらいになっていました」
同校卒業後は、比較サイトを運営する(株)ウェブクルーに就職し、マークアップエンジニアとして働きはじめた。それから4年半、現在はフロントエンドエンジニアとして職域を広げ、ディレクターやデザイナー、プログラマーらと顔を突き合わせて働く立場になった。そんないまだからこそ、強く感じていることがある。
「チームの大切さです。相手の専門性や良さを引き出し、自分の知識や経験もチームのために役に立てていきたい。簡単なことではありませんが、私にはあの時の“クラスメイトとともに学んだ経験”があるので、やっていけるんじゃないかな、と」
自身のキャリアを振り返って「周囲の人たちから刺激を受けてここまで歩んできた」と話す福田さん。さまざまな経験を糧に、いまは「刺激を与える存在」になりつつある。
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福田さんがマークアップエンジニアとしてサイトのリニューアルを担当した、老人ホーム比較サイト。ディレクターやプログラマーらとチームで仕事に取り組んだ初めての経験となった。福田さんが一歩踏み出して取り組んだその姿勢は社内でも高く評価され、MVPとして表彰された
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聞こえに関する悩みや補聴器の購入に関する情報サイト。福田さんは、改修や新規コンテンツの作成などのコーディングを担当した。どう表現すると見てもらえるのかといったサイト上の表現の部分についての視野が広がったという
企画協力:東京デザインプレックス研究所