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“学び”が、日々の仕事に新たな視点を見出す わたしたちのターニングポイント

キャリア15年を超えるプログラマー、山口譲二さん。そんな彼は、ある“学び”をきっかけに、新たな目標と喜びを見つけ出した。資格取得をモチベーションとした勉強方法や技術の学び方のヒントを紹介するとともに、そのストーリーに迫った。
Photo 五味茂雄(STRO!ROBO)

プログラマーがHTML5を学んだ理由

企業が業務で活用するさまざまなシステムの設計・構築と、ヘルスケア関連のソリューション開発を得意とする(株)エヌ・エイ・シー。山口譲二さんは、そのエンタープライズ(企業向け開発)部門で働く、経験豊富なプログラマーだ。これまでさまざまなタイプの案件に関わってきたという山口さんは、キャリアの多くで、高度なセキュリティを要求される金融機関のシステム構築やICチップの生産管理システムの開発といった、企業が内部で使っているシステムのいわゆるバックエンド開発に多く携わってきたという。

山口さんに転機が訪れたのは、転職してエヌ・エイ・シーに入社し、大手通信会社の社内ポータルサイトの改善を担当することになったときのことだ。

「そのサイトは『Microsoft SharePoint』を使って構築されたものでした。すでに運用されていたものだったのですが、より使いやすいものにしたいという依頼をいただいたのです」

SharePointは、マイクロソフトが提供する、Webブラウザ上でドキュメント管理や共同作業等を行うためのビジネス向けプラットフォーム。ユーザーの要望に合わせ、さまざまな応用ができる点に特色がある。担当になった山口さんは、この依頼を実現するには、HTML5の習得が必須だと感じ、力を入れていくことにした。

「ポータルサイトの使い勝手を向上させるためには、誰にでも理解できる”汎用的技術”を使う必要があると考えたからです。HTML5は、汎用的な技術のため、HTML5を知っている人であれば誰でも改善できるので、ユーザーインターフェイスの改善がしやすくなるのはもちろん、メンテナンスなどのことを考えても、HTML5を習得しておくメリットは大きいと考えました」

HTML5プロフェッショナル認定試験
特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが提供する認定試験。マルチデバイスに対応した静的なWebコンテンツをデザイン・作成できるスキルを問うレベル1と、Webアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計ができるスキルを問うレベル2の二つの試験から構成されている

 

知識と喜びと

山口さんはこれまでも担当業務が変わるたびに、新たな言語や技術を身につけてきた。プログラマーにとって、技術を学ぶことは、業務に欠かせない。

「どんな言語でも、まずは基礎をしっかり頭に入れるようにしています。参考書を1冊選び、じっくりと読み込むのがいい。HTML5もそうしました」

ただし、何の指針もなく勉強を続けるのは難しい。そこで山口さんが活用してきたのが資格試験だ。資格は、勉強を進めていく際の明確な目標となる。さらに、技術を取得していることの証明や社内外からの信頼・評価を獲得するための武器にもなる。山口さんは、HTML5の技術力を認定する「HTML5プロフェッショナル認定試験」のレベル1を目標に設定し、取得する過程で“学び”を進めていった。 

このHTML5との出会いこそが、前述した山口さんの転機となった。

「実は、HTML5を学ぶようになって、フロントエンド側のユーザーインターフェイスの構築に興味が湧いてきたんです。これまでの経験にフロント側の知識を組み合わせたら、より面白い仕事ができるんじゃないかなと」

山口さんは、現在もプログラマーとしての業務に携わりながら、HTML5を活用した新たなソリューション構築の構想を練っている。

「そもそもこの仕事に就いたのも、“作る”ことが好きだったからなんです。フロント側の技術を学んで、その原点に立ち戻りました」

“学び”がもたらすものは、単に知識だけではないのだ。

『HTML5 プロフェッショナル認定試験 レベル1 教科書』(マイナビ出版刊)
山口さんが試験対策として活用した参考書。新しい技術を習得する際には、適切な参考書を1冊選び、それをじっくり勉強するという。同書はKindle版もリリースされている
社内プログラマー向け資料
山口さんが社内のプログラマー向けに作成した資料。HTML5はプログラマーの間でも必須の知識となりつつある背景を伝え、今後HTML5プロフェッショナル認定試験の取得を目指す社内プログラマーに向けて共有した

企画協力:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン