2022.08.19
特別企画 [PR] Web Designing 2022年10月号
デザインとデジタルの力で地方企業を盛り上げる 注目の制作会社の視点を探る
株式会社リーピーは、地方にある企業のWebサイト制作を中心に手がけ、デザインとデジタルの力で課題解決や魅力の発信を行っている。拠点を置く岐阜県近郊のみならず、全国津々浦々から毎月多くの新規問い合わせがあるという。同社はどのようにして地方企業を盛り上げているのだろうか。代表取締役の川口聡氏、Webデザイナーの
鬼頭慶多氏、高橋洸紀氏、アカウントプランナーの堅田翔子氏に話をうかがった。
クリエイティブの質を上げるための徹底的な作業効率化
リーピーは、地方企業のWebサイト制作を中心に手がけている。そこにはこんな思いがあるという。
「地方には良い商品・サービスにも関わらず、それをうまく発信できていない企業が多くあります。我々のデザインとデジタルの力でその可能性をひらきたいと思っています」(川口氏)
同社では現状分析からコンセプトづくり、ターゲット設定などを綿密に行い、コンテンツを固めてからWebデザインに取り掛かる。そこには驚くべき効率化が図られている。
「制作工程の中で可能な部分はすべて仕組み化することで、クリエイティブな作業に時間をかけられるようにしています。例えばメールは工程ごとにすべてテンプレート化しそれらを使って送るようにしていますし、デザインに関しても事前にフレームワークを見せたり複数案をつくったりはせず、本当に価値を感じてもらえる1案だけを提出しています。なぜそれを選んだのか納得感を持ってもらえる根拠があるので、95%はそれで採用いただいています。こうした仕組みによって、どの担当者でも一定品質を保つことができ、クオリティを担保しながら制作スピードが上がるので納期も早くなります」(川口氏)
スピーディーな制作を実現しながらも、クライアントの課題・要望に応じた最適なコンテンツを導き出しているのが同社の大きな強みだ。例えば岐阜県の観光名所である「高山陣屋」の事例では、Webサイト制作だけでなく現地に設置したQRコードをスマートフォンで読み込むと多言語の解説音声が流れる仕組みを用意し、観光DXを実現した。また、「安藤提灯」では伝統文化の魅力や新しい価値を読み物コンテンツなどで伝えつつ、ECサイトとしても成立する導線設計を行い、問い合わせや売上を増加させている。求人情報サイトの「ワクプレfit」では、大人の女性に仕事とプライベートが両立する働き方を提案することを表現したデザインを追求した。
クライアントへの提案はJPドメイン名一択
リーピーでは、ドメイン名に対する考え方にも迷いがなく、基本的にJPドメイン名だけを提案している。
「毎回どのトップレベルドメインを選択するかから考えるのは非効率的ですし、日本企業のWebサイトならば日本の国別トップレベルドメインが最もふさわしいので、特別な場合を除いてはJPドメイン名一択です」(川口氏)
その理由として、日本国内に住所がなければ登録できない点で信頼性が高く、名刺やダンボールなどに印刷する上でも文字数が短いため扱いやすく、認知度が高いのでWebサイトだと誰もがすぐわかるといったJPドメイン名のメリットを挙げた。
「ドメイン名の使用年数が長くなるとSEO的に強くなると考えているので、文字列は長く使えるものを提案します」(高橋氏)
ドメイン名においても、企業の継続・成長を見据えているのが、その後の事業戦略まで考えてWeb制作を行うという同社らしい姿勢だ。最後に今後の展望をうかがうと、やはり「地方」に対する思いが語られた。
「嬉しいことに『リーピーのようになりたい』と言ってくださるクライアントが多く、これは岐阜という地方都市でおもしろい展開ができている証明でもあると思います。これからも全国の地方企業を盛り上げることで、例えば地方にUターンやIターンする人を増やすなど、人の生き方が変わるきっかけになるような仕事をしていきたいです。そうすることで『可能性をひらくデザインでしあわせな毎日をつくる』という我々のミッションを実現していけたらと思っています」(川口氏)
企画協力:株式会社日本レジストリサービス(JPRS)
https://jprs.co.jp/