2022.07.04
【コラム】XD、Figma、Notion…クラウドのありがたみ 今号のお題 [クラウド]
さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。
テーマが「クラウド」と聞いて、自分自身が使用しているクラウドサービスを改めて思い浮かべてみたのですが、仕事・プライベートを問わず、想像以上に助けられていることに気付きました。今回は、クラウドサービスのありがたみを語らせていただきます。
まず、Webデザインに関するデータのやりとりで使用するAdobe XDやFigma。表現技法のバリエーションはIllustratorやPhotoshopが優勢な時もありますが、大人数でのデザインチェックなど、データの共有は圧倒的にスムーズです。IllustratorやPhotoshopを触るのに抵抗があるディレクターさんなども、XDやFigmaであれば、直感的に触りやすいということもあります。また、jpgやPDFで書き出さなくても、それぞれの端末からデータにアクセスしてもらえるため、ページ数の多いWebサイトでは確認の手間が少なくなっただけでもかなり重宝しています。
実装時にも、途中でデザインの修正が入った場合、エンジニアさんに最新データをその都度送っていましたが、クラウド管理することで、どのデータが最新かわからなくなったり、データが混ざって先祖返りすることもほぼ無くなりました。もはや、このスムーズさに慣れてしまうと以前の方法には戻れません(笑)。
続いて、進行管理やタスク管理で使用しているNotion。メンバーが10名を超えるような大型で長期に渡るプロジェクトや、一つのプロジェクト内で複数の小プロジェクトが走る場合にかなり助けられています。最近はクライアントさんも交えてNotionでタスク管理をすることもあり、チャットツールでのやりとりに加えて、さらにスムーズなプロジェクト進行が可能になりました。各メンバーのタスクや進捗状況が可視化しやすく、情報の一元化にはもってこいのサービスだなあ、と日々感じています。
仕事に限らず、私はプライベートでもNotionを愛用していて、読んだ本や観た映画・美術展などのリスト、セミナーのメモなどをすべて一元管理しています。ものすごく凝った使い方をしているわけではなく、簡単にまとめているだけなのですが、これまで自分の中で散らばっていた情報が一つの引き出しに整理できました。本棚のように視覚化できるので、探したい情報が瞬時にわかり、思い出す手間や、検索する手間が省けるのは便利です。
余談ですが、私はよく部屋の中で家の鍵や印鑑を探し回ることがあります(笑)。そんな私がNotionで情報を一元管理できているのも、気づいた時にいつでも・どこからでもPC・スマホ問わず保存・閲覧できるという、クラウドの特長のおかげ。「とりあえず、ここにアクセスすれば探しているものがある」という状態をつくるのに、クラウドサービスの活用は最適です。
愛用しているサービスをいくつか挙げてお話しましたが、紹介したもの以外にもたくさんあります(ちなみに、このコラムも毎回Googleドキュメントを使用して執筆しています)。クラウドサービスは、一緒に仕事を進める方の環境など、プロジェクトによっては使いにくい場合もありますが、リモートワークの普及は活用の後押しになっているはずです。今後も恩恵を受けながら、効率化できた時間でよりステップアップした仕事に挑戦していけたらと思います。