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Web Designing 2022年6月号

数字とその「内訳」にこだわろう

予算がない、時間もない、知識もない! DXなどはるか遠く、Web活用の素地を耕すところから…が地方のWeb制作の現実です。こうした現状を打破するため、『Web制作・運用バイブル』企画が新たに始動しました。本コラムでは、監修を担当したアルテバレーノ(株)の解説で『バイブル』の内容をチラ見しながら、クライアントの事業に“本当に貢献するための”Webディレクションについて考えます
Illustration:高橋 美紀

『Web制作・運用バイブル』とは……
中小企業を中心とした発注者向けの、Web施策の開始・依頼前に知っておいてほしいことをまとめたWeb施策の解説本です。サイト制作のフローやSNS運用、数字目標の立て方など、現場のディレクターが苦慮する「あるある」問題を、図版中心に、細かく丁寧にかみ砕いて説明しました。お客様向けの説明用資料として、一冊あると便利です。

 

 

 

サイト改修にせよSNS運用にせよ、実施(投稿)後の「数字」に敏感になることは大切です。例えば、SNS運用について、「どんな写真や情報を載せればよいか」というご質問は多くあります。ここで「今までで一番反響があった投稿はどれか?」と訊くと、答えられない。要は投稿後の振り返りをしていないのですね。

理論的な正解や流行はありますが、それが必ずしも「御社のお客様」が求めているものかはわかりません。だからこそ、投稿後の数字を振り返り、数字の中に自社の顧客層の声を聴くことが必要であり有益なのです。

また、投稿には「問い」を持って挑みましょう。料理の美味しさと店内の雰囲気と、どちらが数字が取れる(=顧客の求めている)情報なのか? こうした試行錯誤から勝ちパターンを見つけることが、Web施策成功の近道です。

どんな投稿が正解かは、意外とセオリーどおりでないことも多く、結論「お客様に訊く」が最短で最善です。加えて「どういう反応があれば正解か」、投稿の「検証目的」を定めて、投稿後の答え合わせを習慣づけましょう

 

 

SNSをビジネスに活用する場合、一定の「数」は確かに必要です。しかし、「数」にとらわれすぎるのも考えものです。

例えば、動物写真。仕事情報の発信用にSNSを始めてみたけど、反応がなく、寂しくて愛犬の写真を掲載してみたら、フォロワー数が激増! 以来、お仕事情報そっちのけで、愛犬写真に熱中してしまう本末転倒なケースも…。

動物写真はSNSの鉄板で、確かに数は取れます。でも結局、その数の「内訳」がどうか、なんですよね。動物写真には平均1万以上のいいねがあるのに、仕事の宣伝には数十いいねなんて、「あからさな」反応差があるアカウントもありました。

フォロワーやいいねの「数」には、さまざまな意図が混在しています。自分のアカウントを見てほしいだけ、雑談相手が欲しいだけ、顔見知りだから社交辞令的に…。見かけの数字の中に、お仕事情報を待ち望んでくれている「真のお客様」は何割いるのか。発信内容を振り返るときは、数の内訳も少し気にしてみましょう。

SNS上のユーザーの反応の意図はさまざまです。事業目的に合致していない投稿を続けると、本来の顧客層が離れてしまう場合もあります。数の「内訳」にも注意し、方向性も正しく調整しましょう

 

掲載号

Web Designing 2022年6月号

Web Designing 2022年6月号

2022年4月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

Googleアナリティクス4で変わるITビジネス

サンプルデータはこちらから

Web Designing 6月号(4月18日発売)特集
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2023年夏までのカウントダウン。分析・解析の常識が覆る!

分析【まず複雑なデータを読み解けるか】
解析【最適解を導き出せ】
レポーティング【伝わるレポートの基本は4ページ】

<緊急報告>
Googleアナリティクス 4
UA(ユニバーサルアナリティクス)廃止が決まり業界騒然
Googleアナリティクス新時代にどう対応する?
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2021年に突然リリースされたメジャーバージョンアップ版のGoogleアナリティクス4。
昨今の「クッキーレス」や個人情報保護の動きに呼応するように、
トラッキングの方法をはじめ全てが一新したGAは、どんな使い方を想定されているでしょうか。
それによりIT業界はどのような流れになっていくのでしょうか。
緊急特集として追究します。

メイン特集は、「分析・解析・レポーティング」。

昨今叫ばれている「DX(IT)人材育成」。その主眼は「社員のITリテラシー向上」であり、
その具体的なポイントの1つとして「デジタルデータの分析力」があります。

DXを至上命題とした企業の成長は「正しい把握とレポーティング」が必要条件です。

一方、「分析」「解析」はよく聞くキーワードですが、
その実際は、分析と解析の違いレベルで正しく把握されていない状況があります。
まずは「分析」「解析」の正しい理解から、それを行う際の目の付け所と考え方を学び、
実践的な問題でトレーニングしましょう!

そして、「レポーティング」は数字など情報の整理からレポートの体裁、
レポートの活用用途に合わせた見せ方、論法など詳細に解説します。

ー<CONTENTS>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■運命の日に備えよ! GA4の時代がやってくる
・既存のバージョン(ユニバーサルアナリティクス)と何が違う?
・導入が遅れるとどんな問題が起きる?
・大刷新の背景にあるITビジネスの大変革
・ここを押さえろ! 5つのポイント機能
・導入&運用を早期実現させるポイント

■分析してわかる、サイトに求められる役割
■数字を見る前にやるべき自社サイトの現状分析
■的確な現状分析を導くデータの読み解き方
■アクセス解析でサイトの価値を上げる
■Web解析術 再入門!
■4ページで伝える・伝わる!レポート作成
■超実践的「改善提案書」の書き方
■あなたの分析力はどれくらい?Webアナリスト検定にチャレンジ

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