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つなweB事例ページ閲覧傾向から読み取るWEB制作のトレンド ~企業が求めるユーザーコミュニケーションのあるべき姿とは?

新型コロナウイルスの影響によるインターネット利用の拡大により、ターゲットユーザーとの接点を最適化すべくWEBコミュニケーションの強化に注力する企業が急増しています。そのような変革を求められる企業が、WEB制作を検討する際に重要視していることをつなweBの事例ページの閲覧傾向から紐解きました。

インターネット利用の拡大によって加速するWEBコミュニケーションの重要性

以下は2021年2月5日に総務省が発表した日本のインターネットトラフィックの試算結果です(固定系ブロードバンドサービス契約者によるトラフィックを元に試算)。
日本国内固定系ブロードバンド契約者の総トラフィック

2020年11月分の集計結果。総務省が11月2日に発表した「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算 2020年11月の集計結果」の資料から引用(出所:総務省)

試算の結果、総ダウンロードトラフィックは推定で19,821Gbpsで、11月前年同月比56.7%増となった。2018年から2019年の増加幅が15.2%であったことを踏まえると急増していると言ってよいでしょう(総アップロードトラフィックも11月前年同期比51.1%増)。このように人々のインターネット利用が急拡大している背景から、企業がコミュニケーションの手段としてWEBを意識しなければならない風潮にさらに拍車がかかっていることは容易に想像できるでしょう。

 

広告主が考えるWEB施策全般・WEB制作の目的とは?

以下はつなweBの事例一覧に掲載された制作事例が、どのようなWEB施策を行う目的の中で実施されたものだったのかを集計した結果です。

注力するWEB施策の種類
つなweB事例掲載ページに付与されたタグ情報を元に筆者作成


キャンペーンなどの一過性の施策や、オウンドメディア、ECといったサービスサイトへの投資ではなく、商品紹介を含むコーポレートサイト自体へのテコ入れを含むブランド自体の見直し(ブランディング強化)を行い、しっかりと土台を構築した上でのプロモーションを検討している様子が窺えます。

続いて、WEB制作を行う目的を同様に集計した結果が以下です。

WEB制作の目的

つなweB事例掲載ページに付与されたタグ情報を元に筆者作成

顧客満足度向上、サポート強化、ユーザーコミュニティの強化といった既存顧客向けのコミュニケーション強化というよりも、上記「注力するWEB施策の種類」でも見たように新規顧客向けの認知を広げるためのプロモーション実施・集客UP・売上向上に備えているようです。サイト来訪の際の違和感を軽減させ、期待するアクションを促せるような基盤作りを重視している傾向が見てとれます。

閲覧の多かった事例ページ例


制作会社:RANA UNITED
https://tsunaweb.book.mynavi.jp/tsunaweb/work/detail/id=2647

銀座に資生堂の総合美容施設としてリニューアルオープンしたSHISEIDO THE STOREの、施設サイトのWEBデザインやトップページを飾る施設紹介動画の作成を手掛けた事例。施設来店を増やすための認知強化を目的に、ラグジュアリー感や高級感を重視したデザイン・映像で期待感を醸成している様子が窺えます。他の人気事例ページでも、新規顧客とのコミュニケーションを育むためのオンライン・オフライン施策を控える中で、まずはWEB行動が活発な現代の消費者の目を引き、アクションを掻き立てるようなWEB制作に注力する傾向が読み取れました。

エンドユーザーに一層寄り添ったWEB制作が必要な時代へ

コロナ禍でWEB化待ったなしとなった昨今。これまで企業が行ってきたような突貫のLP制作・キャンペーン施策での暫定対応は見直され始めています。これからは、ブランディングの強化を含む計画的な認知拡大施策を視野に、長期的にエンドユーザーと良好な関係を築くためのしっかりとした土台となるWEB制作を行っていく必要がありそうです。WEB制作をクライアントに提案する側としても、より一層エンドユーザーに寄り添ったサイト提案を行う必要性が増してきていると言えるでしょう。
 

 

 

株式会社ヴァリューズ
データマーケティング局 マネジャー
秤谷大河


一橋大学商学研究科でMBA(経営学修士)を取得後、2014年に株式会社ヴァリューズに入社。広告代理店や通販会社、メディア会社など大手企業を顧客に抱え、マーケティングコンサルタントとして事業成長支援に従事。現在は新規開拓チームとカスタマーサクセスチームのマネジャーを兼務。

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