WD Online

データのミカタ Web Designing 2020年10月号

ウェビナーの運用を大学のオンライン授業から学ぶ データアナリスト萩原雅之氏による統計コラム

今もっともウェビナーが利用されているのは大学である。それがオンライン授業と呼ばれているだけで、講師が授業の素材やスライドを作成し、Zoomなどの会議ツールを使い、時間割にそって90分の講義を行うのはウェビナーと基本的には同じだ。

日本に約17万人いる大学教員は、春の新学期早々に自力でオンライン講義を実施しなくてはならなくなった。そして約250万人の大学生が毎日オンライン授業を聴講する。その規模と混乱ぶりはビジネスセミナーの比ではない。大学生のオンライン授業に関するアンケート調査もいくつか公表され、対面にないメリットの一方で、通信環境や知識などについて多くの学生が問題を感じているのが実情だ。

立教大学が在学生約4,600人を対象に行った調査では、音声や画面の途切れなどが多く発生している。目や腰の疲れなど「身体的問題」は8割以上の学生が「よくある」「時々ある」と回答。大学講義でもウェビナーでも、レクチャーを行う側は、技術的な問題で聴講側にストレスを与えない設備や環境に配慮する必要がある。

私自身も2つのビジネススクールで夜間の講師を務め、春学期は週2回15週間、自宅からオンライン授業を行った。70人の講義と4人の演習なので、ツールもやり方も違う。知識経験ゼロから始め、試行錯誤が続いた。幸い Facebookなどで何千人もの大学教員が参加する情報交換のグループや掲示板がいくつか立ち上がり、それを参考に何とか乗り切った。そうした情報には本当に感謝している。 

ウェビナーも同じだろう。内容がいくら良くても、通信環境が貧弱でツールに不慣れなために受講者から評価されないのでは本末転倒である。ウェビナーが新しいビジネスの日常になるのなら、ノウハウや事例を学び経験を重ねて自信を持つことが大切だ。

Mikata_01.jpg
立教大学の大学教育開発・支援センターが、2020年5月16日~21日、学生を対象にしたオンライン授業についてのアンケート結果より。四捨五入で合計が100にならない項目がある 出典:立教大学 大学教育開発・支援センター 教学IR部会(N=4,662) https://www.rikkyo.ac.jp/about/activities/fd/qo9edr0000005dbr-att/Study_online_200516_0521.pdf
Text:萩原雅之
トランスコスモス・アナリティクス取締役副社長、マクロミル総合研究所所長。1999年よりネットレイティングス(現ニールセン)代表取締役を約10年務める。著書に『次世代マーケティングリサーチ』(SBクリエイティブ刊)。http://www.trans-cosmos.co.jp/

掲載号

Web Designing 2020年10月号

Web Designing 2020年10月号

2020年8月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

リモート時代に必須!ウェビナーからのリード獲得ノウハウ

サンプルデータはこちらから

Web Designing 10月号(8月18日発売)特集

[非接触][低予算][短期間]でリード獲得!
LIVE配信&SNS動画「これで確実!」テクニック

リアルイベントの中止、対面商談の自粛などが続く状況で、「お客さんと直接会えない」時代になっています。そんな中、オンラインでできるマーケティング活動が、存在感を増していますが、何からはじめればいいのでしょう。

「直接会いに行けないならリモートで」というのが真っ先に考えられる手段です。 本特集では、広く顧客にアプローチできる「ウェビナー(Webセミナー)」を活用し、売上につなげていくためのノウハウを初歩から説明していきます。

また、予算と時間が限られている中でも、目的に合わせて施策を設計することで、大きな効果を上げることができる「SNS動画広告」。その運用方法を改めてイチからやさしく解説します。

マーケティングに大きな変化が迫られているリモート時代。非接触・低予算・短時間でできる2つの顧客アプローチ戦略によって、ピンチをチャンスに変えましょう!

----------------------------------------


Feature1:ライブを通じて顧客とつながる「ウェビナー大作戦」
セミナーと何が違う? メリットは? これだけは知っておきたいウェビナー
顧客アプローチの目的設定とウェビナーの有効性
イチから始めるウェビナー。施策設計編、準備編、開催編、ツール・機材・環境編
ウェビナーにおけるZoom、Teams活用法
開催するだけで終わりではない! 売上につなげるためのアフターケア

【コラム】ECのライブ活用。ライブコマースの魅力と実力

Feature2:最低限の予算で最大限の効果を得る「“今はじめる”SNSでの動画広告」
最新データで読むSNS動画広告。マーケ施策の中での立ち位置と消費者の関わり方
SNS・メニューごとの特性・費用を知り、低予算でもできるプランを目的別で練る!
SNS動画プロモーションで効果を上げるための内容やタイミング
サービスやツールをフル活用! 早く安く広告動画をつくるための工夫

制作の視点:リモート時代の動画づくり

(※記事内容は変更になる可能性があります)

------------------------------------------
【こんな方にオススメ!】
■ ビジネスイベントは中止になるし、未来の顧客に直接会いにいくのが難しい
■ オンラインが重要なのはわかるけれど、どんな施策を実施すればいいのかわからない
■ いろいろなウェビナーが開催されているけれど、本当に効果はあるの?
■ ウェビナーを自社でやる場合、何から手をつければいいのだろうか…
■ SNSへ動画広告を出す際、低予算・短時間でも最大限の効果を出すノウハウを知りたい
■ 非接触がキーワードになった社会で、動画のつくり方がどう変わっていくのか知りたい

この記事を見た人はこんな記事も見ています