2020.08.19
Topics! Web Designing 2020年10月号
「AIサイネージで非接触操作&検温が可能に」「撮影なしで活用できる高解像度バーチャルモデルが登場」
今号では、非接触で顧客接点をもつための施策として、ウェビナーやSNS動画広告を取り上げますが、あらゆる場面で非接触を実現するためには、テクノロジーが大きな役割を果たしています。ここでは、そんなトピックを2つ紹介します。
AIサイネージで非接触操作&検温が可能に
株式会社ティファナ・ドットコムが提供し、交通機関や商業施設などに設置されているAI接客システム「AIさくらさん」は、2020年4月に非接触操作機能、6月にサーモグラフィーによる検温機能に対応した。このバージョンアップにより、AIさくらさんが導入されたデジタルサイネージでは、前に立つだけで検温できるほか、手をかざすことで操作が可能になる。これまで搭載していた音声操作にも引き続き対応するため、画面に触れない形による操作手段が増えるとともに、感染症対策にも役立てられるようになった。
(編集部)各商業施設や店舗が新型コロナウイルスの感染拡大防止に努める中で、スタッフが来店客の検温を行う場面が見られます。そうした取り組みがAIで実現できることで、店頭での人員配置が不要になるため、感染リスクの面でもコストの面でもメリットがありそうです。
撮影なしで活用できる高解像度バーチャルモデルが登場
ストックフォトサイトを運営するイメージナビ株式会社は、AIが自動生成した人物画像の販売およびオリジナルモデルの生成を行うサービス「INAI MODEL」を6月より開始。AI開発を行う株式会社データグリッドの協力によって、従来の合成技術では困難だった、長辺4,200ピクセルの高解像度な画像生成が可能になっているという。イメージナビは、Web広告やポスターでの利用を想定しているほか、バーチャルモデルについて「契約期間を気にする必要がない」「歳をとらない」「スキャンダルのリスクがない」「撮影コストが削減できる」といったメリットを挙げている。
(編集部)昨今の状況では、なるべく撮影などの対面機会を減らしたい要望もあるでしょう。そういった意味では、バーチャルモデルをビジネス活用する需要も高まるかもしれません。肖像権がクリアである点も大きいです。