2020.08.18
特別企画 [PR] Web Designing 2020年10月号
強い意志でまっすぐ進むデザイナーへの道 わたしたちのターニングポイント
Web制作会社の株式会社イー・バードでデザイナーとして働く土屋操さんは、つい1年半ほど前まで不動産会社で事務の仕事をしていた。PhotoshopにもIllustratorにも触れたことがなかった彼女は、どのようにして新しい道を切り拓いたのだろうか。
Photo●五味茂雄(STRO!ROBO)
自分にしかできない仕事を
「自分の軸をつくって」とか、「志を同じくする仲間と切磋琢磨して」とか彼女の口からはときどき、強い言葉がこぼれ出す。こうと決めたら真っすぐに進む。土屋操さんは自身のことを“頑固者”と表した。
そんな土屋さんがデザイナーの道を目指すようになったのは、不動産会社に事務として就職し1年が経ったころのこと。一通り業務を経験してきた中で、ステップアップしたいという気持ちが湧いてきたという。
「誰がやっても同じ結果になる仕事ではなく、自分にしかできないことに挑戦したいと思って」
そのとき土屋さんの頭に浮かんでいたのは、以前から興味を持っていた“デザイン”。技術を身に付ければ、個性が発揮できるのではないかと考えた。
そして土屋さんは、東京デザインプレックス研究所の「WEBクリエイティブ専攻」に入学。会社に通いながら夜間に週2回、Webデザインの勉強に取り組んだ。ただし、その道のりは平坦ではなかった。
くじけることなく進めた理由
「会社と並行して学校に通うのはもちろん、Adobeのツールに触るのも初めてで、授業についていくのは大変でした」
講師から作品について指摘を受けることも多かった。
「課題を提出したときに『これではデザインになってない』と。でも、指摘されたことで自分の弱点が理解できましたし、本気の先生がいることも嬉しかった」
自分の軸をつくる。仲間と切磋琢磨する。そんな思いとそれに応える環境があったから、彼女はくじけることなく前を向けた。なかでも土屋さんの背中を押したのが“プロ”による授業。同校には現場で活躍する講師が多数在籍するほか、「プレックスプログラム」と呼ばれる、各界を代表するクリエイターによるワークショップ形式の授業もある。
「現場で働くクリエイターの方々の強い言葉に刺激されて、目標が明確になっていきました」
いつしか土屋さんは、周囲が驚くほどに成長していった。
「意図や狙いをじっくりと考えてデザインをするようになって、やるべきことが見えてきたように思います」
半年のコースを終えたころ、土屋さんは“デザイン”の魅力に引き込まれていた。「このまま卒業してしまうのは残念」と、さらに同校のグラフィック/DTP専攻も受講したうえ、修了後にはイギリス・ロンドンに留学し、デザインスクールが開講する1カ月間の短期プログラムに参加した。
「いつか海外の仕事もしてみたいと思っていたので、思い切りました」
帰国後、Web制作会社e-bird.Incに就職。同社が国内のみならず、タイ・バンコクに現地法人を置き、タイに進出する日系企業のWebマーケティングを手がける点に惹かれたという。
デザインを仕事にしてもうすぐ1年になる今、土屋さんはデザインという仕事の難しさと、目標を達成したときの喜びを感じている。以前の仕事ではけっして得ることがなかった感情だ。
「新しい世界に踏み出してよかった」
そう語る彼女はいま、以前にも増して貪欲になっている。
「もっと技術や表現力を身につけ、何でもできるデザイナーになりたい」
その目標に向け、彼女はまっすぐに進んでいくだろう。
企画協力:東京デザインプレックス研究所