【コラム】自動で記事をつくってくれるCMSがあったら…|WD ONLINE

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One's View コラム Web Designing 2020年4月号

【コラム】自動で記事をつくってくれるCMSがあったら… 今号のお題「CMS」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

今回は「CMS」というテーマにあわせて、「理想のCMS」について考えてみます。執筆にあたっては、実際に運用しているメンバーともいろいろ話しました。CMS運用の現状を整理したうえで、「こんなCMSが欲しい」というアイデアを考えたので、書いていこうと思います。

ローソンのWebページは、キャンペーンサイトから企業情報サイトまでひとつのCMSで管理しています。中でも更新が多いのは「ローソン研究所(http://www.lawson.co.jp/lab/)」というブログサイトです。TwitterなどのSNSは「ローソンクルー♪あきこちゃん」というキャラクターが投稿している設定ですが、ローソン研究所は「ローソンクルー♪あきこちゃんの“お兄ちゃん”」が更新している設定になっています。

ローソン研究所は、ローソンで新しく始まったキャンペーンや商品・サービスの紹介が主なコンテンツです。自社の最新情報を発信していくブログサイトのため、更新作業は定型化しています。編集長の筑間さんにOKをもらった内容が記事化されるのですが、カテゴリごとに編集担当者を割り振っており、各担当者が原稿を書き起こし、CMSに流し込む作業を行います。CMSに登録された記事は、テスト用のURLもしくはPDFを権利者に送付して、確認してもらった後、公開される流れです。

さて、本題の「理想のCMS」についてですが、「今の更新手順をAIで自動化したい」というのが思いついたアイデアです。初校出しまでを自動でやってくれる、AI化されたCMSがあったらいいな…と思いました。

例えば、新商品を紹介するコンテンツの場合、会社の商品データベースから発売日、価格、商品画像といった情報を勝手に引用。ローソン研究所ですと、「ローソンクルー♪あきこちゃんのお兄ちゃん」が語り手の設定なので、キャラクターのプロフィールを考慮しながら文章を考えてくれる。そうしたAIによる自動化が働いたうえで、レイアウトしてくれたらいいな…と。さらに、前回の内容から継続性を持たせて連載の文章を書いてくれたり、SNS配信用のバナー画像まで自動生成してくれたら最高です。

もし、実現すれば、ブログの初校提出まではCMSにおまかせして、微修正のみ担当者が行う手順になると思います。そうすれば、今内勤でブログを書いているメンバーがもっと外に出る機会が増え、取材記事も増えるのではないかと考えるのです。ブログ全体の記事本数も増えるため、より情報の詰まったサイトになるかもしれません。

そんな文章を書いていたら、このコラムも自分のライフログ(非公開で更新しているInstagramなど)から情報を引っ張って自動で書いてくれないかしら、なんて体たらくなことを考えてしまいました(笑)。

ローソンのブログサイト「ローソン研究所」では、カテゴリごとの編集担当者が中心となって記事を更新している

 

ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー  デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/

掲載号

Web Designing 2020年4月号

Web Designing 2020年4月号

2020年2月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

CMSはマーケティング戦力アップの最終兵器だ!

サンプルデータはこちらから

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さまざまなマーケティング戦略の「母艦」にする実践ノウハウ

攻めのCMSマーケティング2020


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専門知識がなくてもサイトの更新や管理ができるのが特長のCMS。
顧客へ認知やエンゲージを高めるために必須であるWebサイト、
そのコンテンツを有効に活用するための基盤となるCMSは、
今後のWebビジネスの勝敗を左右する大事なポイントなのです。
さらに、今あるサイト運用上のさまざまな課題も、
CMSを理解することで解消されるのです!

Web Designing 2020年4月号では、
積極的にビジネスを展開させるためにCMSを120%活用するノウハウを
現場レベルの課題感に合わせてお伝えします。


【こんな方にオススメ!】
■とりあえずWordPressにしてみたものの、実際の運用に様々な課題が出てきた
■既存のCMSではこの度やりたい新規Webビジネスが思うように実現できそうにない
■運用の使い勝手がいいCMSが知りたい
■予算は少ないが、企業サイトだけに素人が適当に作るのは抵抗がある
■CMS構築及びWebサイト制作、そしてその後の運用まで信頼できるパートナーを見つけたい
■「自社で簡単に作れる」という触れ込みを鵜呑みにした結果、現場が混乱&疲弊している


【内容(予定)】
●[攻めの多角的発信]ワンソースマルチユースを実現せよ!
・情報発信先はWebサイトだけではない!アプリ・IoT・サイネージ etc.
・ワンソースマルチユースが考えやすいCMSは?(機能面&サポート面)


●[攻めの新ビジネス]Webビジネスの潮流にCMSで乗りこなせ!
・サブスクリプション、CX、SNS、動画、EC、AI・・・


●[攻めのマーケティング]CMSをマーケティングにフル活用せよ!
・さまざまなマーケティングツールを連携させる戦術ノウハウ


●[攻めのリニューアル]Webサイトリニューアルで収益を上げろ!
・既存サイトを「攻めのサイト」に変えるには


●[攻めの運用]効率的かつ業務改善に繋がる運営をせよ!
・多部署間連携をスムーズにするコツ

●[攻めのための守り]セキュリティを堅固にせよ!

など