2019.12.23
嗚呼、今日も仕事が進まない Webビジネスのプロジェクトマネジメント前夜
プロジェクトを円滑に進めるために欠かせない「プロジェクトマネジメント」。プロジェクトマネジメントが適切に運用できてないと、さまざまな問題が噴出してきます。ここではそんな問題のいくつかをピックアップしてみました。みなさんの会社でも、似たような悩みを抱えていないでしょうか。
Illustration:高橋美紀
社内で抱える課題編
プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトを円滑に進めるために必要な管理方法のこと。裏を返せば、プロジェクトマネジメントがしっかり運用できていないと、物事が円滑に進まずトラブル続きになってしまいます。
企業の中では、常に複数のプロジェクトが並行して動いているのが当たり前。スケジュールも関わるスタッフもそれぞれの案件で異なります。そうした状況でプロジェクトマネジメントが行われていないと、ちょっとしたトラブルで現場が混乱し、納期がずれ込んでいき、見通しがどんどん不透明になっていきます。
ここでは、Web制作会社を例に、プロジェクトマネジメント未導入によるトラブル例を掲載しました。思い当たる節がある人は、ぜひ本特集を読み進めてみてください。
[CASE1]気がつくとスケジュールが遅れている
「何日までにワイヤーフレームを決めて、何日までにデザインを校了、何日にテストアップ…」と、案件が走り出すときには毎回スケジュールを立てています。それなのに、気がつくといつも予定が遅れてしまいます…。ギリギリで慌ててデザインを仕上げても、そのあとの修正が山盛りで後工程に影響が出てしまって結局間に合わなかったり…。実はどの案件も似たような状況で、社内はいつもバタバタ、スタッフはアップアップです。なんでこんな状況になってしまうんでしょう…。
[CASE2]やるべきタスクが多すぎて覚えきれない
ディレクターも営業もタスクがいっぱいありすぎて、プロジェクトの進行管理がままなりません。A社には見積もりを提出しなきゃいけないし、B社にはWeb広告のシミュレーションを提出。C社には新商品のヒアリングが必要だし、気がつくとD社の初稿デザイン提出日が過ぎていたり…。一方、デザイナーもバタバタで、細かな修正やパーツの作成が突然舞い込んできます。言われるがままに対応していると、本来やるべきタスクが進まないまま時間だけが過ぎ去っていってしまいます。