2019.08.17
特別企画 [PR] Web Designing 2019年10月号
次代のWeb業界のリーダーを求めて Webのジェネラリストを育成する新コースを開講
多分野のデザイナーを育成する東京・渋谷の教育機関「東京デザインプレックス研究所」が、2020年4月から新コース「WEBリベラルアーツ総合コース」を開講する。同校にとっても“チャレンジだ”というこのコースでは何を学び、どのような人材を育成していくのだろうか。
Photo●五味茂雄(STRO!ROBO)
黒木公司(写真左)
東京デザインプレックス研究所 学校プロデューサー。専門学校や社会人学校の学校経営を経て、2012年に東京デザインプレックス研究所を創立。ブランドマネジャー、キャリアコンサルタントとしても活躍する。
河北恭一(写真右)
東京デザインプレックス研究所 教務部部長。広告代理店でのADや教育機関での講師などを経て、東京デザインプレックス研究所に創立メンバーとして参加。講師、カリキュラム、教材などを取り仕切る。
東京デザインプレックス研究所
次代のプロフェッショナルデザイナーを育成する「東京発コンテンポラリーデザインの複合型教育機関」として2012年に創立。トップクリエイター/現役デザイナーの講師が集結し、少人数制・実践形式による授業を展開している。プログラムは昼間部・夜間部・土日集中クラスで編成され、大人(社会人、大学生、フリーターなど)を対象としている。
https://www.tokyo-designplex.com/
Web業界の明日のために
東京デザインプレックス研究所が、2020年4月に開講する「WEBリベラルアーツ総合コース」の申込受付を開始した。今のWeb制作の現場が抱える構造的な課題を解決する力を持った、これまでにない人材を育てようというその試みを、同校プロデューサーの黒木公司さんは「チャレンジ」と表現した。
「Web制作の現場では分業・役割分担の度合いがいよいよ増してきました。デザイン、エンジニアリング、UI/UX、プロデュース、ディレクション、さらにはマーケティング、ブランディングと、多様な分野の制作者が集まって仕事をするようになっています。そんな中、現場ではそうしたクリエイターたちをまとめあげるリーダーがいないという課題が出てきています」
一般的に、Webの現場を指揮統括するのはディレクターだ。しかし、昨今増加している巨大で複雑なWebプロジェクトにおいては、制作に関わる各分野に対しての深い知見と全体を俯瞰する視野を持ち、チームを統率できる“本物のリーダー”が必要となっている。
「我々は、これまで実践的な教育を行うことで各分野のスペシャリストを育成してきました。その一方で、リーダーを育てる取り組みには手をつけてこなかった。教えるべきことが膨大だというのがその理由です。しかし、日増しに高まる現場のニーズに応える意味でも、日本のWeb制作を一つ上のステージに上げるためにも、もう傍観してはいられないと判断しました。これまで培ってきたノウハウをすべて注ぎ込み、次世代リーダーの育成に踏み出していこう、と」
コース名に込められた思い
新コース立ち上げの実務面を担当する教務部の河北恭一さんは、この1年、多くの時間をカリキュラムの設計に割いてきた。
「何をどう学べばWebにまつわる膨大な知識を自分のものにできるのか。どんな課題に取り組めば広い視野と強いリーダーシップを育てられるのか。各分野の講師との話し合いを重ねながら、中身を詰めてきました。その結果、最先端のWebデザイン教育を軸に、ブランドデザイン、UI/UX設計、データサイエンス、PM/Webディレクション、色彩・写真・タイポグラフィ、デザインシステム、IT/プログラミング…、そこに本校独自のプレックスプログラムを加えるカリキュラムが固まりました。それぞれの授業は広く浅く学ぶためのものではなく、どれか一つを取ってもプロになれるだけの高いレベルの内容になっています」
年間の授業時間は、680時間。それに加え、制作実習に1,000時間程度が必要になるというから、質も量も型破りだ。定員はわずか18名。1年間の昼間部で、当然、大学や会社と並行しては通えない。それだけの熱意を持つ人に向けたカリキュラムだ。
同校は、この講座に「リベラルアーツ」という名前をつけた。古代ギリシアに始まった学問の在りようを示す言葉で「一般教養」の意味で使われることもあるが、「リベラル」(人を自由にする)という言葉が使われていることからもわかるように、本来は既成概念から解き放たれた「自分らしい判断と創造をする」ための広く、深い学びを指す。どんな人材を育てようとしているのか、この講座名からも読み取ることができるだろう。黒木さんはその思いをこう語る。
「明日のWeb制作の分野をリードする。そんな強い志を持った人に受講してほしいと考えています」
大きな夢を持つ人にこそ、挑戦してもらいたいコースだ。
企画協力:東京デザインプレックス研究所