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One's View コラム Web Designing 2019年4月号

【コラム】えっ! なんで? エンジニア起点のCMS発想法 今号のお題「CMS」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

先日、エンジニアである夫とともにコーポレートサイトをつくることになり、デザインと構成はどうするか、コンテンツは何にするかなど、家庭内企画会議を開きました。

PR畑の私にとって「コーポレートサイトの更新」は業務領域。プレスリリースなどの掲載を想定し、更新はスピーディかつ簡単に行いたいと考えます。そうなるとCMS、なかでも王道のWordPress入れる? という発想になるわけで、今回も当然のごとく「WordPressでも入れておいてよ」とオーダーしました。

でもよく考えてみると、これからつくるサイトは更新頻度がきわめて低い。3カ月に一度? いや半年に一度の可能性すらあります。というわけで考え直して「CMS入れなくてもいいや。だってそんな更新しないし。更新の時にはよろしく」(つまりエンジニアの仕事)とオーダーを変更しました。

そうしたところ想定外の「更新頻度が低いからこそ、仕組みをつくるべきなんだ」という返答が。つまるところ…

【更新しない】→【わざわざ仕組みをつくる必要ない】(開発コストかかるしね)というのが私の発想。

【更新しない】→【そういう時こそ仕組みをつくるべき】というのが夫の発想。

えっ! なんで? 意味がわからない!

エンジニア起点で考えると、仕組みにしないと「更新の仕方がわからなくなる」という論理のようですが、一理ありそうです。学びました、私。その発想はなかった。そして、最初に戻り「WordPressを入れる?」といったら、「それも賢明じゃない」。バージョンアップとかあるよね、って。確かに最近バージョンが上がってガラっと変わりましたよね…。

そこで出てきたのが、「スタティックサイトジェネレーター」。Markdownを書いて、サーバにあげるだけでHTML/CSS/JavaScriptが生成されるというのだから、確かにシンプルで潔いツールです。バージョンアップに影響されない、コストが安い(サーバー代だけ)など、メリットはいろいろあるようですが、ここは専門ではないので割愛します。やり方さえ覚えれば私にも更新できそう。さらに、エンジニアとしても仕組み化できる。このあたりで、我が家の会議はまとまりました。

スタティックサイトジェネレーターは、CMSに比べると、Web言語に馴染みのない人でもわかるようなUIではありません。ゆえに、エンジニアが側にいないと不安も残りますが、CMSを導入するプロジェクトや企業にサポートするエンジニアがいると考えれば、スタティックサイトジェネレーターもひとつの選択肢かもね、というのがCMSにまつわるお話でした。

Webサイトやアプリの構築はチームで行うもの。デザイナー、PR、エンジニア。見る角度が変わると、実装における重視したいポイント、譲れないポイントが変わるということを感じた、この日。だから、さまざまな職種が集まって、それぞれの領域で見つけた新しい技術やフレームワークを持ち寄り議論して、ひとつのものをつくりあげる事業や制作は楽しいのです。

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直近でリリースした、移住のためのノウハウ事例紹介メディア「SMOUT移住研究所」。かく言う私も、CMSとしてWordPressを利用しています
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ナビゲーター:松原佳代
2005年に(株)面白法人カヤック入社。広報および企業ブランディングを担当する。2015年に独立し、株式会社ハモニアを設立。スタートアップの広報戦略、広報人材育成をおこなう。2017年7月より、(株)カヤックLivingの代表取締役を兼任。暮らし、住宅、移住をテーマとする事業を展開する。カヤックLiving/ Twitter @kayom

掲載号

Web Designing 2019年4月号

Web Designing 2019年4月号

2019年2月18日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

CMSの見直しで、Web品質と業務・組織を改善せよ!

サンプルデータはこちらから

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Webビジネスの成否に直結する!

CMS 2.0
新時代の常識

顧客との接点やエンゲージメントを高めるために必須のWebサイト。
その基盤となるCMSを、予算や自社都合だけで選んでいませんか?


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今や企業サイトの6割以上がCMS(コンテンツ管理システム)を導入していると言われています。
専門知識がなくてもサイトの更新や管理ができるのが特長のCMSですが、
これをただの「サイト運用ツール」だと思っているなら、
それは大きな機会損失を招いている可能性があります。

顧客へ認知やエンゲージを高めるために必須であるWebサイト、
そのコンテンツを有効に活用するための基盤となるCMSは、
今後のWebビジネスの勝敗を左右する大事なポイントなのです。
さらに、今あるサイト運用上のさまざまな課題も、
CMSを理解することで解消されるのです!


また、現在CMSと呼ばれるものは3,000以上存在しています。
中には業界や用途に特化したものもさまざまです。
そんなCMS、予算や担当部署の都合だけで簡単に選んでいませんか?

では、CMSをビジネスの基盤とし、武器として120%活用するためにはどんなことを考え、
どんな準備や選考基準が必要でしょうか。
そして、限られたリソースや少ないコストで成果を出すにはどうすればいいのでしょうか。



Web Designing 4月号(2月18日発売)では、
新規Webビジネスを立ち上げる際、どんなCMSを選べばいいか、今やりたいことを実現させるために
CMSを乗り換えるならどうすればいいか、既存のCMSをもっと活かすにはどうすればいいかなど、
もはやWebビジネスに欠かすことができないCMSの
これからの活かし方や課題の解決方法をさまざまなシチュエーションに立って解説します。


【対象読者&課題】
■とりあえず無料のCMSにしてみたものの、実際の運用にさまざまな課題が出てきた
■現在自社に導入されているCMSでは、やりたい新規Webビジネスが思うように実現できそうにない
■運用の使い勝手がいいCMSが知りたい
■予算は少ないが、企業サイトだけに素人が適当に作るのは抵抗がある
■CMS構築及びWebサイト制作、そしてその後の運用まで信頼できるパートナーを見つけたい
■「自社で簡単に作れる」という触れ込みを鵜呑みにした結果、現場が混乱&疲弊している


【予定内容】
●CMSこそがWebビジネスの勝敗を左右する

●CHAPTER1 CMSを“知る”
  01_CMSの定義や仕組みを知る
機能の違いやトレンド
02_WordPressが選ばれる理由と利用時の注意点
機能性、開発力で課題を解決
03_CMS導入がもたらすビジネスメリット
投稿の質と働き方を向上

●CHAPTER2 CMSを“選ぶ”
   01_ビジネス最適化につながるCMS選びのための準備
決め手は、選ぶ前の準備作業
02_具体例で学ぶCMSの選び方
「運用」や「保守」を意識した選択

【 CMSとセキュリティ 】 Web制作のプロが教える~CMSとセキュリティ“9つ”の金言
【 編集部が厳選! 】企業サイト・メディアで安心して使える商用CMS 17選!
【 Column 】 管理画面を変えたUXデザイン
【 Column 】 Webサイトのセキュリティのために~知っておきたいハッカーのこと

●CHAPTER3 CMSを“運用/活用する”
01_中長期的に考えるCMSの運用と体制づくり 
持ち腐れにしない、積極的な活用を!
02_これからの新常識は「CMSマーケティング」だ! 
まだWebサイトの更新にしか使ってないの?

【 CaseStudy 】 CMSで実現したリード獲得と新たな営業フロー/「Hint Clip」 共同印刷

ほか

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