2019.01.18
本質的に物事を実現するテクニカルディレクター集団
2018年9月に、おそらく世界初となるテクニカルディレクターだけで構成された組織「BASSDRUM(ベースドラム)」が設立されました。国内有数のテクニカルディレクターが参加していますが、彼らばなぜ手を組み、何を実現しようとしているのでしょうか?
世の中に溶けていくWebの技術
もはやどこまでを「Web業界」と呼ぶのかわからないほど、その業務はとても広範囲に渡っています。かつては情報を整理し、見やすくまとめたサイトをつくることが主要な業務でした。しかし今では、ビッグデータと機械学習が、あらゆるコンテンツをパーソナライズして自動生成するところまできています。また、その技術はブラウザ外へも広がり、Web制作会社が現実空間でのインタラクティブなシステムやテーマパークのアトラクションなどを制作することも珍しくなくなりました。
Web業界がいままで培ってきた技術は、こうして世の中のあらゆる場所に溶け込んでいます。ブラウザ内に留まらない、「汎用的な技術を武器とした業界」になっているのです。
テクニカルディレクターの真の役割
そのような状況の中、プロジェクトの課題は複雑化し、未知の領域にぶつかることが増えています。紙の上で考え、会議で議論を交わしているだけでは答えが出ない。本当に実現できるのか。果たしてそれは、どんな体験になるのか。そこで必要とされるのが、「テクニカルディレクター」という職能です。プロトタイプで体験の検証をし、技術力と幅広い知識をもとに実現方法を設計し、適切なチームを組む。ときには自らも手を動かし、プロジェクトを着地させます。