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鈴木記者のチョイネタばらし「『プレイバック2014』の有力候補」

2015.03.23 | 鈴木健二

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みなさま、こんにちは。将棋世界編集部の鈴木です。

王将戦七番勝負第6局の「▲2九銀△同玉」。
将棋電王戦 Final 第2局の「△2七角不成」。
先週末は「いったい、何が起きたの??」という出来事が続きました。

王将戦第6局については取材をした週刊将棋の荒井記者に尋ねたところ、両者ともに△3七桂が2九に利いていることを完全に見落としていたようです。タイトル戦でもこんなことがあるのですね。下の写真はそのときの感想戦の様子です(撮影・週刊将棋)。



王将戦七番勝負はこれで2年連続のフルセットになりました。最終第7局は3月26、27日に青森県弘前市「弘前市民会館」で行われます。お楽しみに。

電王戦は「反則負け」という意外な決着を見せましたが、内容は永瀬拓矢六段の圧勝だったようです。終盤は完全にSeleneの読みの上をいっていました。
気になる終局の経緯についても記者会見で主催者から説明がありましたし、永瀬六段本人からも△2七角不成を指した背景や意図についての詳しい話がありました。ニコニコ生放送で中継を見ていた将棋ファンの方も納得されたと思います。

また記者会見の最後には、地元の高知新聞社から両者に当地についての感想が求められました。そこでSelene開発者の西海枝さんが「自分は周りの人からドン引きされるくらいの歴史好き。坂本竜馬も好きで、5日は(盛りすぎだとしても3時間は)語れます」と話していたのがとても印象的です。場の空気が一気に和んでいましたね。

2局とも名局で、記憶に残る名勝負だったと思います。

さて名局といえば、現在編集部では「プレイバック2014」の準備を進めています。これは現役のプロ棋士に2014年度の印象に残った対局をあげてもらい、ベスト10や番外編を発表する人気コーナーです。
本日、プロ棋士の方にアンケート用紙を発送させていただきました。



今回の2局もランクインしてくるかもしれませんね。
掲載は5月2日発売の将棋世界6月号になります。お楽しみに。