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新刊案内「羽生善治全局集」~羽生名人の実戦集が出ます!~

2014.10.31 | 島田修二

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みなさん、こんにちは。
最近、あらためてシーチキンおにぎりがベストだと感じている編集部の島田です。

将棋界のスーパースター羽生善治名人。
先日も王座を見事に防衛されておりました。
NHK杯戦でも高橋先生相手に継ぎ歩攻めを炸裂させてました。「まじ?そんな手が?」と恥ずかしながらテレビの前で興奮してしまいました。

さて、このたびその羽生先生の新刊が11月末に発売されますのでご紹介いたします。

それがこちらです!



タイトル:「羽生善治全局集 ~デビューから竜王獲得まで~
価格:2,280円+税
ページ等:312ページ、A5判
発売日:11月26日

羽生先生が19歳にして竜王を獲得された1990年に発売された
将棋世界臨時増刊号「竜王、羽生善治。」をもとに、将棋世界、将棋年鑑の解説も加えてデビューから竜王獲得までの全棋譜263局を解説付きで収録したものです。

本書には15歳~19歳のときの羽生先生の将棋が掲載されているわけですが、まぁとにかくめちゃくちゃ勝ってます。負けたときに「おっ」と思うくらい。

今回は書籍の中からこの1ページをご紹介します。

第19期新人王戦決勝、森内俊之四段との一戦で、羽生先生が新人王獲得を決めた対局です。

見出しに「度肝を抜いた▲9六歩」とありますが、それが第2図。
羽生先生が指した▲9六歩で、歴史に残る一手と当時話題になったそうです。

確かに角を持たれて、6五の地点からいかにも攻めてこられそうなところで「何とも度胸の良い手」です。

以下、△6五歩▲5七銀△7五歩▲同歩△同銀▲7六歩△6六歩▲同銀右△同銀▲同銀で案外効果がないという!

153手で羽生五段の勝ちとなったのでした。

羽生さんつえー。まじつえー。

この他にも10代後半の羽生先生の才能が溢れまくっている263局となっております。
 

では、最後に羽生先生のまえがきを記載いたします。

(以下、まえがき)
ーーーーーーーーーー
  昔の自分の棋譜を見ると懐かしいような恥ずかしいような気持ちになります。

 特にデビュー前後は荒削りですし、投げ場を失っている例も数多くあります。

 それでも記録であり、足跡でもあるので必要なプロセスかもしれません。

 序盤的には現代と似ている棋譜もありますし、そこから少しずつ改良されている

 面もあります。時代の息吹を感じながら楽しんで頂ければ幸いです。

 羽生善治