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鈴木記者のチョイネタばらし「光があれば影もある」

2014.09.17 | 鈴木健二

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糸谷哲郎七段が第27期竜王戦の挑戦者になりましたね。

3組以下の棋士が挑戦権をつかんだのは、渡辺明五段(当時)が4組から挑戦した第17期以来なので10年振りの出来事。決勝トーナメントが現行の形になった第19期以降では初の快挙です。

(写真は鈴木が取材した挑戦者決定三番勝負第1局の感想戦)
 

ちなみに羽生善治名人が初めて竜王を獲得したときも3組からの挑戦でした。果たして「竜王ドリーム」はなるのでしょうか。10月16日から始まる、森内俊之竜王との七番勝負が楽しみです。

そして光の当たる場所があれば、当然、影の部分も出てきます。3組から挑戦者が出たので、1組からの降級者が例年より1名増えることになりました。

その1名が誰かを日本将棋連盟のウェブページで確認したところ、「5位決定戦の1回戦に勝って、2回戦で敗れた2名の棋士で残留決定戦を行う」とあります。

ということでトーナメント表を確認してみると、佐藤天彦七段と豊島将之七段ではないですか!

いま順位戦で17連勝中の佐藤七段と、王座戦五番勝負に登場中の豊島七段。東西の若手代表で、昇り竜を感じさせる二人が降級の一番を争わなければいけないとは、いやはや厳しい世界です。
(※9月26日追記 その後、第26期では残留決定戦は行われず、第27期の1組は17名になることがわかりました。大変失礼いたしました)