渡部記者の将棋三昧＠横浜名人戦出場

　週刊将棋編集部の渡部です。土曜日の一斉予選運営の疲れが残る中、日曜日は２時間半かけて京急将棋まつり内の横浜名人戦へ参加してきました。
 
　横浜名人戦は優勝10万円の商品券がもらえます。昨年はベスト４まで進みましたが、準決勝、３位決定戦と逆転負けで、元を取るのに精一杯でした。
　朝から天気が悪かったのですが、優勝を目指す人々には関係ありません。若手の元三段がぞろぞろ、他全国タイトル経験者も多数集結。
 
　１～３回戦は快勝続きで、次に勝てば賞金ゲットの可能性が高い４回戦。相手は少し前まで奨励会にいた元三段の方。将棋世界にいた当時、ある仕事でお世話になっており、開始前に軽く雑談。今回が退会後初めて出た大会とのことです。
 
　相手の先手中飛車に対し激戦となり迎えた終盤戦。秒読みの中△２七桂右成▲同銀左△同香成を考えていましたが、▲３二と以下詰み。１五の桂も飛び込めば逃れていますが、王手を決められて最後▲２七馬で負け。諦めて△４三同銀▲同馬△３一金▲４二銀まで投了。ところが感想戦で指摘されたのが、▲４三同馬の局面で△２七桂右成▲同銀左△同桂成▲同銀△同香成とする順。７六飛の横利きで、２五にいった形がゼットに近く、むしろ後手勝ちの可能性が高い局面でした。馬を近づけた方が安全という発想はなかった……。うーん、最後まで諦めてはいけませんね＾＾；
 
　その後は６～８位決定戦を行い、連勝で６位フィニッシュ。ほぼ消化試合ですが、一度は指してみたかった超強豪に教わることができてよかったです。
 
　帰り道で出演していた棋士の方と取材に来ていた記者の方と飲みに行って、長く楽しい一日は終わりました。