2017.12.21
Macの裏ワザ、隠しワザ、以外な活用方法など…大声では言えないとっておきの
最新のHigh Sierraにアップデートできないちょい古Macを延命する方法を見つけました。実際にタワー型Mac Proで試してみます。
「ちょい古」Macが非サポート
毎年のように新製品が投入されるiPhoneやiPadに比べると、Macの進化スピードがやや緩やかになっていると個人的には感じています。4~5年程度前のモデルであれば、最新版のmacOSであるハイ・シエラもインストールできますし、ディスプレイがレティナ対応でないということを除けば不満は感じません。むしろ、ストレージがオンボードSSDになる前のMacBookなどは、内蔵HDDをSSDに自分で換装できるので、かなり現役に近いパフォーマンスで使えます。
ところが、2016年のシエラ以降はサポート対象から外れるモデルが増え、2008年より前のモデルではアップデートできなくなってしまいました。古いOSのまま使い続けるのはセキュリティ上の問題もありますし、こうした「ちょい古」Macは諦めるしかないのでしょうか。
非公認パッチで救済可能?
実は我が家にもサポート対象外となったMacプロ(Early 2008)があり倉庫でホコリを被っていたのですが、どうやらこれを復活する方法があるのを知りました。アップル非公認の「ハイ・シエラパッチャーツール」を利用することで、シエラ以降のmacOSがインストールできるというのです。
タワー型Macプロはメモリやストレージの増設も簡単ですし、最新のOSが使えるのであればまだまだ現役で利用できるかもしれません。ファンの音が煩いなど年代物ならではの不満や、若干怪しげな匂いがするので不安もありましたが、どうせ使っていないマシンですからリスクはないと判断し、試してみることにしました。
ところが、このパッチツールの解説を読んでいると、ちょい古Macであれば何でも利用できるということはなく、非対応のモデルも多いことがわかりました。2008年のMacBookでも利用できない場合がありますので、事前に機種IDを確認しておく必要があります。
また、すでにエルキャピタンがインストールされているMacの場合は事前にSIP(System Integrity Protection)を無効化しておく必要があるなど、ハードルはやや高めです。
(1)macOS SierraおよびHigh Sierraで対象外となってしまったMacの一例です。おおよそ8年以上前のMacが該当しますが、ハードウェアを増設できる一部のモデルでは、まだまだ使えるものも少なくありません。
(2)macOS Sierra Patcher Toolがサポートしているモデルの一覧です(このほかXserveも対象です)。かなり限定的ではありますが、機種IDが該当する場合は、High Sierraをインストール可能になります。
(3)機種IDを確認するには、[このMacについて]から[システムレポート]を選択し、システム情報の[ハードウェアの概要]から[機種ID]の項目をチェックします。あとで必要になるのでメモしておきましょう。