2017.07.17
よりパソコンに近づいた異次元の使いやすさが生まれる
iOS11でもっとも恩恵を受けるのはiPadユーザに違いない。iPad専用の機能がふんだんに盛り込まれ、使い勝手が大きく向上するからだ。その進化をいち早く知ろう。
アプリを使う
iPadでファイル管理が可能に!
iPad版iOS 11で、もっとも「Macらしい」と感じるのが、新しく追加される「ファイル」アプリだ。これはMacにおけるFinderのようなもので、アプリ内やiPad上にあるファイルはもちろん、iCloud DriveやDropboxといったクラウドサービスとも連係し、このアプリで一元管理できる。サイドバーからサービスを選択するインターフェイスがFinderに似ているため、Macユーザであれば違和感なく使いこなせるだろう。
ファイルアプリでは、ファイルの整理や検索のほか、最近削除した項目の表示や、タグによる仕分けも可能。タグ付けするには、ファイルを左のタグリストへドラッグ&ドロップするだけだ。
ファイルアプリでの複数のファイル移動もいたって簡単だ。左手でファイルをホールドしたまま、右手で他のファイルをタップすれば、複数選択される。そのまとまりを新規フォルダなどにドロップすれば、1回の操作でまとめてファイルを移動できる。
他にも活用例を挙げると、スプリットビュー機能を使って左画面にファイルアプリ、右側にメールアプリを分割表示させる。受信メールに添付されたファイルをドラッグして、ファイルアプリ内のフォルダにドロップすれば、保存作業は一瞬で終わる。これまでアクションボタンから共有していた手間が一気に省けるわけだ。
ファイルアプリの利便性はもちろんだが、ドラッグ&ドロップが解禁されたことで、iPadの操作性はあらゆるシチュエーションで向上している。すべての機能をフルに活用できれば、「ノートPCの代替」としてiPad Proが現実味を帯びてくるだろう。
Finderに似たファイルアプリ
ファイルアプリのデザインは、MacのFinderに似ており、画面左側に連係したクラウドサービスやアプリが並ぶ。その下には色つきタグの項目があり、クラウドサービスを超えてファイルを管理できるようになっている。
ドラッグ&ドロップが可能
「新しいiPad Pro」というタイトルで公開中のプロモーションビデオでは、ファイルアプリ内の画像をドラッグし、Dockを呼び出して画像編集アプリに読み込む操作をしていた。Macやパソコンに慣れていないユーザでも、直感的に使えそうな操作性だ。