2016.09.14
今月のテーマ「ウィンドウズの仮想化」
仮想化ソフトとブートキャンプの違い
「自宅ではMacだけど、職場はウィンドウズ。自宅で作業をするときにウィンドウズ環境が欲しい」。あるいは「ウィンドウズ用のゲームをMacでプレイできたらいいんだけどな」。というように、普段Macを愛用していても、ときにはウィンドウズ環境が必要という声をよく聞きます。とはいえ、ウィンドウズPCを買うほどではない。そんなときのソリューションが「仮想化ソフト」です。
仮想化ソフトは、ホストとなるOS X上に擬似的なPC環境である「仮想マシン」を作成し、その中にウィンドウズやリナックスなどのゲストOSをインストールして実行するシステムです。
OS Xには、Macの内蔵ディスク内にウィンドウズ環境を構築する「ブートキャンプ(BootCamp)」が付属しています。このブートキャンプと仮想化ソフトとの違いはなんでしょうか。Macのストレージを分割してOS Xとは別のパーティションに物理的にウィンドウズ環境を作るのがブートキャンプ、OS X上にファイルとして仮想マシン(ウィンドウズ環境)を作成するのが仮想化ソフトという根本的な違いがあります。
OS X上に構築した仮想マシンで動くウィンドウズは、あたかもMacのソフトの1つのように振る舞うため、ほかのソフトと並行して使用できます。一方ブートキャンプでは、そういった使い方はできず、OSを切り替えて使う必要があります。