仕事におけるコミュニケーション|MacFan

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仕事におけるコミュニケーション

Mac Fan編集部のブログです。

「Let us loop you in.」と書かれたAppleのスペシャルイベントの案内状がメディア向けに配布されました。米国時間3月21日(日本時間22日明朝)にクパチーノ本社で開催されます。ライブストリーミングもAppleのWEBサイトで通常どおり行われますので、「前日終電出社」で臨戦態勢に入ろうと思います。これをやってしまうと、その後1週間くらい体調がおかしくなるのですが、本誌発売は3月29日。やむを得ません。新型iPhoneとiPad、OSのアップデートは確実だとして、それ以外は何か。Skylakeを搭載したMacがいつ出てもおかしくない状況なんですが、「集中と選択」のアップルですからそれは期待薄。ロック解除問題で揺れるAppleはFBIとの公聴会が翌日にあるので、その問題について触れるかどうかに注目です。Apple Pay日本開始、サプライズを期
待していますよ。

さて、最近どうしたものかと個人的に考えているのが、ビジネスにおけるコミュニケーションについてです。中でも、まず考えるのがEメール。日常業務における何かしらのやりとりにメールを使っているという人がほとんどだと思いますが、このやり方っていつまで続くのでしょうか。場合によってはSNSを使って…という人もいるでしょうけれど、調査によっては日々の業務内容の20~30%がメールやSNS対応に費やされていると出ています。この大きな問題点は、本来すべき仕事の時間を奪われ、生産性を著しく落としてしまうこと。常に自分に気づきを与えている状態でないと、メール書いているだけで仕事をしたモードに陥ってしまうので本当に怖い。メールは今の時代にはもう相応しくない、といわれて久しいのですが、とはい
え、それに変わるような代替もまだ浸透しそうな気配がないのが現状です。

本来メールというものは連絡の「手段」で、こういうところにこそテクノロジーがバンバン入っていっていいと思うのですが、メインフレームの時代から30年以上もメールの構造は大きく変わっていません。ずっと「ドキュメント」中心で、それを利用する「人」はまったく無視、人間様にお構いなく日常を侵食します。気がつけば私の場合、iPhoneの「メール」アプリの未読件数は「68658件」。せっかくのモバイルで武装していても、これでは太刀打ちできません(Macでは見ていますのでご安心を)。

もちろん、そうしたところに目をつけてメールの構造自体をドラスティックに変えようと「IBM Verse」のようなソリューションはすでに出てきていて、最新アナリティクス(コグニティブ)によってメールを解析、必要な情報だけを抽出してくれるという素晴らしいものになっています。今すぐにでも会社で入れてほしいのですが、こうしたコミュニケーションツールの場合は全体導入となり、会社次第ってところに歯がゆい思いがあります。しかも、メールだけで業務が終わるってことは現実にはないので、それに合わせてスケジュール管理やファイル共有、コラボレーションツール、そしてワークスタイルの部分も旧態依然のシステムから変化がないと意味がないでしょう。

最近はSNSで工夫してやりとりしたり、チーム内ではSlackを使ったりするなどして、意識的にやっているつもりなのですが、そうはいえ、こちらの意図に関わらず、まったく生産性に結びつかない無意味なメールが否応なしに飛んできて、その対処に1本数十秒~数分を取られてしまうっていうのはまだしばらく続きそう。たぶん、「仕事におけるコミュニケーション」ってなんなんだろう、っていう素朴な問いを今一度(自分自身も)考え、そこからの気づきをもってツールを変えていかないとならない気がします。新しいiPhoneやiPadもいいのですが、Appleには「メール」ソフトのVIPとかフラグとかそんなものではなく、まだまだ革新が求められるそうしたエリアの部分への注力もお願いしたいところです。