「読む」~『心理学的に正しいプレゼン 聴衆を納得させる99のアプローチ』書評|MacFan

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「読む」~『心理学的に正しいプレゼン 聴衆を納得させる99のアプローチ』書評

文●徳本昌大

読書ブロガー徳本昌大氏がおすすめする今月の1冊

第9回 人を学び、心をつかんでジョブズのような名プレゼンテーターに!

 

あなたのプレゼンは正しい? 正しくない?

プレゼンが苦手という人は多いと思いますが、そこにはコツがあります。カリスマ心理学者でもある著者は、プレゼンを成功させるためのアプローチを知り尽くしたプロフェッショナル。本書のプレゼン技術を身につけて、苦手意識をなくしましょう。

どんなプレゼンテーションも、2つの立場から成り立ちます。すなわち、話をするためのあなたと、聞く聴衆です。すばらしいプレゼンテーションを行ないたければ、人について多くのことを知らなければなりません。(スーザン・ワインチェンク)

プレゼンテーションで成功するためには、人について学ぶことが重要で、最新の心理学のテクニックを使う理由がここにあります。脳の特性を理解し、それをプレゼンに活用することが重要なのです。

そのよい例が、「聴衆に記憶させる」ためのメソッドでしょう。本書によれば、脳は一度にわずかな情報しか意識して処理できないので、情報は小さくまとめて開示すべき、なのだそうです。つまり、プレゼンとして与えるべき情報は、聴衆がその瞬間に必要とする最小限の事柄だけなのです。説明文や数字だらけのスライドでは、どこに意識をフォーカスしてよいかわかりません。私はできるだけワンビジュアル・ワンメッセージで作るようにしていますが、本書を読んで心理学的にもこの方法が正しいことがわかりました。




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