なぜ今アドビか|MacFan

Mac Fan編集部のブログです。



Mac Fan 3月号が発売中です。皆さん、お買い求めいただけましたか? 第1特集では「Adobeの今とクリエイティブ、そのすべて。」と題して、特集まるまる48ページにわたってさまざまな角度からアドビに迫っています。

今なぜアドビか。フォトショップやイラストレータをはじめ、アドビ製品とMacの関係は切っても切り離せませんが、それは昔からのこと。現在に至るまで、アドビ製品は常に時代をリードし、クリエイティビティには欠かせない存在であり続けています。ですが、現在のアドビをそうした古い虫眼鏡で見続けてしまうと時代から取り残されてしまう。大きな変貌を遂げた今のアドビとアドビ製品について、Macユーザならばその深層を正しく知っておいてほしい、そんな気持ちで今回の特集を企画しました。

その背景となっているのは、現在のアドビを代表する製品であるクリエイティブ・クラウド(CC)の存在に他なりません。時代の変わり目の危機を素早く感じ取り、従来のデスクトップソフトウェアカンパニーからの脱却を図るために、パッケージを主体としたビジネスモデルからサブスクリプションに基幹製品を移行したのが2012年頃のこと。それ以来、多くのIT企業が移り変わりの早い世相に対応すべくビジネスモデルの転換に苦闘している中、アドビは記録的な売上を達成しています。当初はメディアやアナリスト、ユーザからの悲観論もありましたが、泥沼にはまらず短期間でクラウドへとシフトしたこの教訓が教えてくれることは非常に大きいと思います。特集では現在のアドビの地平を語るうえで、シャンタヌ・ナラヤンCEOがアドビマックス2015で語ったスピーチの全訳、黎明期からの革新の歴史、ならびにアドビ社内でイノベーションを促進するための赤い箱「KICKBOX」について掲載しています。

また、「モバイルへのシフト」もアドビの成長を大きく後押ししています。クリエイティブがプロフェッショナルの特権だった時代から、今は「誰もがデザイナーの時代」。どんな仕事においても、既存の枠組みから大きく飛躍するためにはクリエイティブが欠かせません。そんな状況にあって、アドビのさまざまなモバイルアプリは、だれでも使えるiPhoneやiPadから、いつでもどこでも手元でアイデアを形にすることができます。特集では、現在のアドビ製品のクラウド戦略やモバイルから始まる新ワークフローについて、さらには「今なぜクリエイティビティが求められるのか」についてフォーカスしています。ITの時代は終わり、これからはクリエイティビティの時代であることを感じ取っていただけると思います。

長くなりましたが、最後にもう1つお知らせを。本日2月5日から「Mac Fan縮刷版DVD-ROM 2015」の予約販売を開始します。今回で7回目となる本DVD、今年は2015年に発行されたMac Fan本誌12冊とムック5本を収録したイマドキのアップル製品に関する知識が詰まった超実用のDVDとなっています。さらに今回は、従来からのパッケージ版に加え、ダウンロード版も発売します(DVD非搭載のMacでも楽しめます!)。事前予約の方は、500円オフ+送料無料でご購入いただけますので、よろしくお願いいたします。

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